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2019.06.17

コインランドリーのキャッシュレス化へ NTT西とWASHハウスがアプリ開発へ

 ライフスタイルの変化により急成長を遂げながら、キャッシュレス化の取り組みが遅れているコインランドリー業界にQRコード決済を導入しようと、NTT西日本(大阪市中央区)と九州を中心にコインランドリーを展開するWASHハウス(宮崎市)は17日、コインランドリー用スマートフォン向けアプリの開発に向け提携すると発表した。公開は今年秋頃を予定している。

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 両社が開発を進めているのは、QRコードを読み取ることで、使いたい洗濯機や乾燥機を特定し、決済を行うとともに運転を開始させるスマホアプリ。運転終了までの時間もスマホの画面に表示することができる。またアプリを通じた、キャンペーン情報などの提供もできるという。

実際にアプリやシステムを開発するのはNTT西日本の子会社のNTTビジネスソリューションズで、今年秋頃までの完成・公開を目指している。

 WASHハウスは、2001年に設立し、翌年に宮崎県内でコインランドリー3店を開業。その後九州を中心に店舗を展開し、九州7県に440店、中国62店、関東41店など青森から鹿児島まで1都1府20県に計597店(2019年5月現在)のコインランドリーを展開している。

 同社のフランチャイズ事業の特徴は、加盟店が運営手数料を支払う代わりに、店舗運営や売り上げ管理は会社側が行っていることで、加盟店側は店舗運営にほとんど携わることなく、売り上げ収入を得られる。このため同社は、IoT技術を使い、コインランドリーなどの機器を遠隔操作するシステムを導入。Webカメラも備え、無人での店舗運営を可能にしている。

 コインランドリー業界は、先進国である米国で個人事業主による経営が主流となっていることもあって、フランチャイズ店でも事業主に経営が任されているところが多く、キャッシュレスが進んでいなかった。このためICT技術を持つNTT西日本と、本部主導型の経営を行っているWASHハウスでキャッシュレス化に取り組むことになった。

 両社は「国の主導でキャッシュレス決済の環境が整備されるなか、取り組みが遅れているコインランドリー業界の課題を解決するため、協力していきたい」としている。

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