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2019.04.12
ファーストリテ、19年8月期上期は増収増益で過去最高記録 国内ユニクロは減益
ユニクロ等を展開するファーストリテイリングは11日、2019年8月期第2四半期の連結決算および通期の業績予想を発表した。上半期の連結売上、営業利益、純利益はいずれも過去最高を更新、通期の業績予想は、売上と純利益については前回発表した数値を据え置いたものの、上半期における国内ユニクロ事業の大幅な減益を受け、営業利益を下方修正した。3期連続での過去最高業績の見通しは維持、年間配当額も前回予想から変更なし。
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2019年8月期第2四半期累計の連結売上収益は1兆2,676億円と前年同期の1兆1,867億円から6.8%増、営業利益は同1.5%増の1,729億円、純利益は同9.5%増の1,140億円。上半期としていずれも過去最高を更新した。事業別では、国内ユニクロ事業が減収減益となる一方、売上・利益とも既に国内を上回る規模の海外ユニクロ事業が増収増益、ジーユー事業が増収増益、グローバルブランド事業が減収増益となった。
国内ユニクロ事業は、売上収益が4,913億円と前年同期の4,936億円から0.5%減、営業利益が同23.7%減の677億円となった。大幅な減収の原因は、昨年10月、11月に暖冬で防寒衣料の売れ行きが伸びなかったため。その後12月、1月に気温が下がったためヒートテックなどの機能性商品の売れ行きが回復したものの、盛り返すには至らなかった。
海外ユニクロ事業は、売上収益が5,800億円と前年同期の5,074億円から14.3%増、営業利益が同9.6%減の884億円となった。特に中国においては約20%の増収増益を達成するなど引き続き高い成長率を維持。また2018年9月にオランダ1号店を、10月にはマニラに東南アジア最大規模の店舗をそれぞれ出店している。
同時に発表された通期の連結業績予想は、連結売上収益が2兆3,000億円(前期比8.0%増)、純利益は1,650億円(同6.6%増)とし、前回発表時の数値を維持。一方国内ユニクロ事業における上半期の大幅な減益を受け、営業利益は前回発表の2,700億円から2,600億円(同10.1%増)へ下方修正した。(記事:dailyst・記事一覧を見る)