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2019.04.12

台湾テキスタイル32社が高機能・高品質をアピール「パンテキスタイルフェア東京2019」 オリンピック開催後の市場活況に期待

 台湾の有力テキスタイルメーカー32社による繊維総合見本市「パンテキスタイルフェア東京2019(PanTextiles Tokyo 2018)」(主催:台湾テキスタイルフェデレーション(台湾紡拓會)が4月3・4日の2日間、東京・TEPIA先端技術館で開かれた。大阪では毎年秋に「パンテキスタイルフェア大阪」を開催しているが、東京では初の開催となる(約15年前にも開催したが本格開催は初)。高機能繊維、エコ繊維など高い技術開発力を強みとする企業が多く、スポーツウエアやアウトドア、ワークウエアなどの提案が多く見られた。

 東京で初めて同展を開いた経緯について、台湾紡拓會の黄偉基秘書長は、「オリンピック終了後の開催地の経済発展はめざましいものがある。1964年に開催地となった東京がそうであったように、2020年のオリンピック開催後の東京の経済に非常に注目している」と説明。2018年のFIFAワールドカップでは、全32チーム中半数の16チームのユニフォーム生地は台湾メーカーが提供したものだといい、「高い機能性が重視される特にスポーツウエアの分野で日本と強固で深い関係が築きたい」と話した。2008年以降、台湾テキスタイルの生産拠点が、主軸だった中国から、ベトナムやカンボジア、インドネシアへとシフト。特に生産量の大きな割合を占めるベトナムは日本との自由貿易協定(FTA)を結んでいることもあり「台湾テキスタイル業界にとっては日本との取引拡大の追い風になるだろう」とした。

 東京展については来年以降も継続して開催する計画。「初の試みとして、伊メーカーの出展を誘致する国際的な都市である東京に期待し、よりグローバルなビジネスショーを目指す」と黄秘書長。「パンテキスタイルフェアの強みは、ファンクショナル(機能性)でサスティナブル(持続可能性)であることだが、伊メーカーが参加することで、ファッショナブルという要素がより強くなる」と強調した。

  • 台湾紡拓會の黄偉基秘書長

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  • MEN-CHUEN(綿春)ファイバーインダストリー。ジャカードや、異素材ミックスの生地をスポーツウエアに採用するなど高い技術力・デザイン力を強みとする。

  • MEN-CHUEN(綿春)ファイバーインダストリー。

  • エコマックステキスタイル(ECOMAX TEXTILE)は、ペットボトルのリサイクル繊維や竹炭繊維、海洋に投棄された魚網の再生繊維などを用いた紡績メーカー。生産はすべて台湾で行う。

  • エコマックステキスタイル(ECOMAX TEXTILE)

  • エコマックステキスタイル(ECOMAX TEXTILE)

  • エベレストテキスタイル(EVEREST TEXTILE)。スポーツやアウトドア、ファションブランド向けテキスタイルを生産。台湾、中国、タイに6つの向上を持つ。

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