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2018.11.14

グーグル系列のウェイモ、自動運転タクシー配車サービスを年内に開始か


公道で試験運転中のウェイモの自動運転車。(画像: WAYMOの発表資料より)

 

 Googleの親会社である米アルファベット傘下の自動運転開発企業ウェイモ(WAYMO/米カリフォルニア州)は、自動運転車を利用したタクシー配車サービスを年内にもスタートする。13日(米国時間)に、同社のジョン・クラフチックCEOがウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催イベントで明らかにした。同社ではすでに昨年からフェニックスで実験を行っており、いよいよ実用化することになる。

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 サービスは、専用のスマホアプリで車を呼び出すオンデマンド型。詳細は明かされていないが、移動距離に応じて一定の料金が生じると見込まれている。WSJによれば、「アリゾナ州フェニックス地域で少人数向けにサービスを開始」し、その後事業を拡大する見込みだ。

 世界では、自動運転の技術開発競争が激化しており、同様の自動運転車と配車サービスを組み合わせた事業は、米ゼネラル・モーターズ(GM)が出資するクルーズも2019年末を目処にスタートするとしている。ドイツのボッシュとダイムラーも、完全自動運転のオンデマンドライドシェアサービスの実証実験を2019年から始めると発表したばかり。また、ウーバーも同日に対抗姿勢を表する会見をし、先日提携したトヨタとソフトバンクグループや、中国の検索エンジン最大手百度と大手自動車メーカー中国第一汽車集団の協業などによる次世代モビリティ開発も加速している。

 今回のウェイモの先行が、世界の自動車メーカーやIT大手らの競争心に火を付けそうだ。

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