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2018.10.02
しまむら、第2四半期は減収減益 予想大幅に下回る 通期も下方修正
衣料品小売り店大手のしまむら【8227】は1日、2019年2月第2四半期決算を発表した。天候不順が影響して連結売上高は前年同期比3.0%減の2,756億円、営業利益は販管費がかさみ40.0%減の143億円、純利益は41.6%減の95億円と、当初の増収増益予測を大幅に下回り、減収減益となった。同時に発表された期末の連結予想も下方修正され、売上高は前期末比0.9%増の5700億円、営業利益は同8.1%減の394憶円とした。
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売上の事業別構成をみると売上の9割近くを占める主力の「しまむら」「アベイル」事業では天候不順の影響で減収となった。一方でその他の事業に関してはいずれも増収であり、例えば総合靴専門店事業の「ディバロ」では37%の増収となったものの、「ディバロ」の売上比率は全体の0.1%に過ぎない。
一方で販管費が増加している点だが、前期から続いている給与など人件費や、広告費などの割合が増加している。グループ3,000店舗達成を目標にしているため、当然の投資だと言えるが、商品に対する利益率が低い小売業界では売上の変動に対してこれら費用の影響が大きくなる。これも減益要因となっているようだ。
しまむらは今後の経営戦略の一つとして、これまで進出しなかった地域や商品、そして業態に手を伸ばしつつある。例えばこれまで地方や郊外に出店してきたのだが、今後は都心部への出店も進めていくようだ。また、ネット通販や寝具、インテリアの販売も始めているが、事業を拡げて売上を伸ばすという戦略が吉と出るか。
一方でこれまでのしまむらの成長を支えてきたのは「シマムラー」と呼ばれる人たちだ。地方や郊外で生活する女性が普段着で気軽にショッピングができる店舗としてそのブランドを築き上げてきた。しかし、新たなる業態ではこれまでとは違った客層に合わせた店舗戦略が求められるだろう。
株価の方も4月4日に年初来高値の1万4,280円をつけていたが、1日の終値は9,700円。決算発表の影響で前日比7.7%の下落となった。市場でもしまむらの今後の動向が不安視されているようだ。(福井廉太)