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2018.08.10

クックパッド、自動調理の実現に向け10社と連携


提携する10社のロゴ。

 

 料理レシピサイトを運営する「クックパッド」(東京都渋谷区)は9日、全自動化された調理器具と人が協調して料理を楽しむことのできる製品やサービスの実現に向けて連携していく「パートナー企業」10社を発表した。同社は、2026年までに調理を全自動化し、30年に人と調理器具の協調を実現するとの目標を掲げており、今後、パートナー企業と協力しながら製品やサービスの開発を進めていく。

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 クックパッドは、IoTやAI技術を活用して調理家電やセンサーなどが連携し調理の負担を軽減する「スマートキッチン」を提唱。2018年5月には、サイトに投稿されたレシピを機器が読み取り可能な形式(MRR)に変換する「スマートキッチンサービス」を公開した。同時に、MRRを読み取ればレシピに合わせて機器を自動で制御できるようになるとして、同サービスに対応する機器を開発する企業などを募集していた。

 今回、スマートキッチンサービスに対応した製品やサービスの実現に向けて連携していくパートナー企業となったのは、アドウェル、アマゾン ウェブ サービス ジャパン、オンキヨースポーツ、クリナップ、椎茸祭、シャープ、タイガー魔法瓶、日立アプライアンス、プランティオ、LIXIL(リクシル)の10社。家電メーカーのほか、IT企業や食品会社などが加わった。引き続き、パートナー企業の募集は続けていく。

 クックパッドは、サービスの実現に向けた目標を定めた「スマートキッチンレベル」も公表している。それによると、2019年には、ネットワークに接続された機器がさまざまな情報を取得し、ユーザーに合ったレシピ提案や調理を行うサービスが実現。8年後には調理が完全自動化され、12年後の2030年には、人は機器のサポートを受けながら自由に創意工夫した料理ができるようになるという。

 同社は「機器が自律的に調理を行う未来が訪れたとき、人は調理作業を機器に任せることができるようになり、料理が本来持つ『楽しさ』により目を向けやすくなる。パートナー企業とともに、人が機器と協調することで実現する『新しい料理体験』の創出を目指したい」としている。

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