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2018.06.23

百貨店、スーパー、ショッピングセンターの5月は軒並みマイナス

 百貨店、スーパーマーケット、ショッピングセンターの各団体が5月の売上を発表し、気温の低下などにより衣料品を中心にいずれも売上が不振だったことが分かった。

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■百貨店は3カ月ぶりの前期比マイナス

 22日、日本百貨店協会が5月の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高総額は4,505億9,239万円。前年同月比98.0%(店舗調整後)で、前年同月比がマイナスとなるのは3カ月ぶり。

 商品別でほとんどが前期比割れとなった中、前年同月比プラスだったのは、化粧品(5月の売上高:459億5,251万円、前年同月比:110.9%、以下同じ)、美術・宝飾・貴金属(282億7,069万円、107.3%)、家具(48億7,079万円、104.2%)、家電(13億5,100万円、127.3%)の4つのみ。

 5月は、土曜1日減による入店客数への影響に加え、気温低下と前月の高温による夏物需要前倒しが重なり、盛夏商材の動きが鈍かったという。

■スーパーは衣料品、酒が不振

 22日、オール日本スーパーマーケット協会が5月の販売月報(確定値)を発表した。総売上高は1,484億9,600万円。前年同月比が既存店ベースで98.6%、新規開店含で100.5%だった。既存店は2カ月連続のマイナスとなった。

 既存店ベースの商品別で前年同月比プラスとなったのは、精肉(5月の売上高:183億3,500万円、前年同月比:100.5%、以下同じ)、一般食品(275億5,600万円、100.5%)のみ。マイナス幅が大きかったのは、衣料品(13億2,400万円、88.6%)、酒(84億1,800万円、90.8%)、日用雑貨(64億9,400万円、96.5%)などとなっている。

■ショッピングセンターは4カ月ぶりの前年割れ

 22日、日本ショッピングセンター協会が5月の販売統計調査報告を発表した。総合売上高は5,218億5,187万円。前年同月比97.2%で、4カ月ぶりに前年同月比がマイナスとなった。

 今年比較的好調だったテナント(5月の売上高:4,206億964万円、前年同月比97.3%、以下同じ)がマイナスとなった上、キーテナント(1,012億4,223万円、96.5%)のマイナス幅が拡大したことで、4カ月ぶりのマイナスとなっている。

 大都市は前年並みだったものの、中都市で苦戦し、特に、西日本の落ち込みが大きくなった。また、月前半は気温が低めに推移したことなどで夏物衣料が伸び悩み、衣料品全般について苦戦していると回答したSCが前月より大幅に増えたという。(県田勢)

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