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2019.01.03
2019年デザインと経営に関する5つのトレンド予測
Good design is good business.
これはかつてのIBMのCEOが行った宣言である。
そしてついにそれが現実になってきている。それもかなり急速に。
数字で表される経営に対するデザインの力
米国のコンサルティング会社Motiv Strategiesによると、デザイン的考え方を経営に積極的に取り入れている状況企業16社は、その株価の伸びがS&P 500全体と比べ2003年から2013年の10年間で228%高くなっているという統計を発表した。
また、2018年10月のマッキンゼーによる調査では、デザインを経営に活用している企業は平均と比べ、売り上げの伸びが32%もアップし、株主へのリターンも56%高くなっているという結果が出ている。
上記のデータからもわかる通り、これまでは、”なんとなく良い”程度の価値だと思われていたデザインが、ここにきて具体的な数字としてビジネスへの影響を表している。
それは、グローバル規模で見てみると、GAFAをはじめとして活躍している企業のその多くが、デザイン力を一つの武器としているのが明白である。
また、「【デザイン × 経営】ビジネスにおけるデザインの価値を追求する7人の起業家」でも紹介されている通り、話題のスタートアップのその多くが、デザインバックグラウンドを持っているファウンダーによって経営されている。
これらの企業に共通するのは、優れたユーザー体験であり、イノベーションを生み出しやすい組織構成であったり、消費者の心を掴むブランドであったりする。
2019年はデザイン経営元年
その一方で、日本国内において、本当の意味でデザインの経営における重要性が理解され始めたのはここ最近で、おそらく2019年は、デザイン経営元年になると予想される。
ではイノベーションデザインを提供するbtraxの代表とし、2019年におけるデザインと経営の関する5つのトレンド予測を紹介する。
- デザインが経営資源の一つの軸になる
- 差別化要因としてのデザインの役割
- データ活用とAI連動の実用化
- デザイナーの概念の変革
- デザイン会社と企業の連動が常識になり始める