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2019.03.04
ミレニアル世代の飲みスタイルを捉えたスタートアップ3選
お酒を飲むこと自体もう時代遅れなのだろうか?皆さんは、周りで若い人がお酒を飲まなくなったと感じることはないだろうか。
日本は「飲みニケーション」と言われるほど、昔からお酒を介したコミュニケーションや人脈形成の機会が多い。しかし、昔と違って最近の若者は飲み会に積極的に参加することがなくなったと感じている人も多いはずだ。
世界的に見ても、ミレニアル世代の飲酒量は他の世代と比べてかなり少ない。オーストラリアで行われた調査によると、ベビーブーム世代(55歳以上)の72%、X世代(35歳から54歳)の65%が1ヶ月以内にお酒を飲んだと回答したのに対し、ミレニアル世代(18歳から35歳)は53%しか1ヶ月以内にお酒を飲んでいなかったという。
また、イギリスでも同様に、若者のアルコール離れがデータによって明らかになっている。
若者が飲酒を控える傾向はアメリカも例外ではない。アメリカの28才以下の飲酒率は緩やかに減少しており、ミレニアル世代は「シラフの世代」とも言われているほどだ。
アルコール離れが進む一方、お酒関連スタートアップが誕生
そんな事実とは裏腹に、アメリカではお酒を飲むことを促すようなハッピーアワー関連のスタートアップがたくさん生まれている。ハッピーアワーとはご存知の通り、勤務直後の午後16時から19時くらいの間に、まだ客足の少ない飲食店がリーズナブルな価格でお酒を提供する時間帯のことだ。
btraxがオフィスを構えるサンフランシスコでもハッピーアワーは盛んだ。日本のように早い時間帯から飲食店でお酒を飲むというだけでなく、企業が従業員やイベント向けにオフィスでビールなどのお酒を飲めるようにする取り組みが行われている。
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以下の図は、アメリカにおいて勢力を伸ばしているハッピーアワー関連スタートアップ55社のカオスマップだ。その中にはお酒を飲まなくなったと言われているミレニアル世代を強く意識したと思われるスタートアップもある。
(ハッピーアワーに関連したスタートアップのカオスマップ :CB Insightsより引用)
ミレニアル世代の飲酒量が減少する中、なぜ彼らをターゲットにしたスタートアップが生まれているのか。ミレニアル世代はハッピーアワーと呼ばれる時間帯にどのようなサービスを用いてどのような楽しみ方をしているのだろうか?
その背景にはミレニアル世代のアルコールの楽しみ方やライフスタイル、彼らの持つ価値観が関係している。そこで今回は、彼らの生活や価値観を正確に捉えることで成功したスタートアップを3つご紹介したい。