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2019.09.11
「●●ペイ」のスマホ決済、選ぶ基準は還元率と店舗数 クラフツ調査
スマホ決済を選ぶポイントは「還元率の高さ」や「使える店舗数の多さ」が上位に(画像:クラフツの発表資料より)
クレジットカード比較サイト「クレジットカードマイスター」を運営するクラフツ(東京都世田谷区)は10日、男女500人を対象に行った「スマホ決済サービスの利用動向に関するネットアンケート」の集計結果を公表した。よく使われているスマートフォン決済サービスは「PayPay」や「LINE Pay」「楽天ペイ」などで、利用者が選ぶポイントは還元率の高さや使える店舗の多さだったという。
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調査は8月27日から29日の3日間、インターネットを通して実施。回答者は男性161人、女性339人の計500人で、回答者のうち95%が20代から40代だった。
アンケート結果によると、「使ったことがあるスマホ決済サービス」について尋ねたところ、79.6%が何らかのサービスを利用したことが「ある」と答え、「使ったことがない」という回答は20.6%だった。
さらに、「ある」と答えた人に利用したことがあるサービスを聞くと、最も多かったのがPayPayで39.2%、次いでLINE Payの38.2%、楽天ペイ24.2%、d払い24.2%。同社は、大手携帯キャリア系のサービスや巨大ITプラットフォーム系に人気が集まる傾向が見られたとしている。
一方、使ったことがない人に「使わない理由」を尋ねたところ、最も多かったのが「種類が多すぎてよく分からない」が28.8%、次いで「セキュリティに不安を感じる」が22.3%、「店によって使えるサービスが異なり面倒」が21.1%だった。また、「クレジットカードや電子マネーで十分」は14.1%、「キャッシュレスに反対」という回答も3.5%あった。
最近は、新たなスマホ決済サービスが次々と生まれているが、サービスを選び続けるポイントを聞くと、多かったのは「ポイント付与やキャッシュバックなど還元率の高さ」で、ほかに「使える店舗の多さ」や「支払いのスムーズさ」。
一方で各社の激しいキャンペーンには冷めた意見が多く、「キャペーンはあまり気にせず、使いやすいサービスを使う」が39%、「気づいたらキャンペーンを利用し、複数のサービスを使い分ける」が32.6%だった。「常にキャンペーンを調べ、複数のサービスを使い分ける」は16.6%にとどまった。
この結果について、同社は「還元率の高さや利用可能店舗の多さ、会計のスムーズさなどを重視する人が多く、今後は利便性が高く、セキュリティで安心できる大手会社のサービスが利用されていくのではないか」としている。