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2019.05.24
イオン、環境配慮のマイバッグなど新商品 6月からトップバリュで発売
イオンは23日、全国のイオン、イオンスタイルなど約510店で、6月4日より環境配慮型商品24品目を順次発売すると発表した。リサイクル原料を使ったマイバッグや木材を利用した簡易食器などで、消費者の間で脱プラスチックの意識が高まっていることなどに対応するのが狙い。
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環境配慮型商品は使い捨てプラスチックの削減、持続可能な原料の活用で森林資源を大切にするという2つの思いを込め、プライベートブランドの「トップバリュ」から発売する。販売価格は税込43~429円。
使い捨てプラスチックの削減では、買い物袋やマイバッグの原料にリサイクルしたプラスチックを50~80%使ったほか、パーティーやアウトドア用のストロー、スプーン、フォークを木材や紙を原料にして開発した。
森林資源を大切にするためには、適切に管理された森から生産されたことを証明する「FSC認証」を受けた原料で、紙コップや紙皿を商品化したのに加え、木材パルプの代替品として竹パルプを配合して作ったティッシュペーパーなどの紙製品も店頭に並べる。紙製の簡易食器は今後、FSC認証を得た商品に切り替える意向も示している。
イオンは1991年、地球温暖化防止の観点から買い物袋の持参運動をスタートさせた。2007年からはレジ袋の無料配布を中止している。しかし近年は、廃プラスチックによる海洋汚染が世界的な関心を集める事態となり、消費者の間で脱プラスチックを求める声が高まってきた。
その一方で世界の森林資源は、減少が続いている。林野庁によると、世界の森林面積は1990年の41.28億ヘクタールが2015年に39.99億ヘクタールとなった。減少ペースは以前より落ちているものの、危機的な状況が続いていることに変わりない。
紙製のストローなど代替製品は従来の製品よりコスト高で、企業側の負担が小さくないとはいえないが、イオンはこうした世界の状況を考慮し、代替製品を徐々に浸透させていく考えだ。(記事:高田泰・記事一覧を見る)