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2019.01.25

AIの認知率は9割超 スマートスピーカーは10人に1人が所有 ジャストシステム調査


画像はイメージです。

 

 ジャストシステム(東京都新宿区)が運営する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」では23日、AIの認知率やAIに関するサービスについて調査を行い、その結果をレポート「人工知能(AI)&ロボット月次定点調査 2018年総集編」 として公表した。それによると、AIの認知率は9割を超え、10人に1人がスマートスピーカーを所有するなど、AIが生活に浸透しつつある様子がうかがえる。

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 Marketing Research Campは、マーケティングリサーチに関する情報を提供するほか、ジャストシステムが開発したセルフ型ネットリサーチシステム、 Fastaskを利用した自主調査を行い、その結果をレポートにまとめ公表している。今回のレポートでは、全国の17歳から69歳の男女1,100名を対象に毎月調査を実施し、2018年1月度から12月度までの調査データをまとめて分析し直している。

 スマートスピーカーは、日本ではAIスピーカーとも呼ばれ、最近では観光客向けにホテルや駅、空港などに設置されるケースも増えている。今回の調査では、スマートスピーカーの所有率が、2017年11月時点では4.5%だったのに対し、2018年12月には9.3%になったことが分かった。1年間で倍増したことになる。AIの認知率は9割を超え、「AIは何ができるか説明できる」人の割合も38.4%になった。

 AIを利用したサービスに関する質問では、飲食店やファッションなどの情報提供サービスの認知率も半数近くに上った(サービスの利用経験も含む)。また、自動運転のタクシーについては、「自動運転の無人タクシーに乗りたい」という回答は3割を超え、5割以上が自動運転車に「期待している」と答えている。

 医療現場での活用が期待される中、AIやロボットに代替してほしくない医療系の職業についても聞いている。最も多く挙がったのは救命救急士で55.8%、次いで医師の50.1%、さらに歯科医師(47.5%)、看護師(47.0%)が続く結果となった(数値はいずれも2018年1月度の調査結果)。

 今回の調査からは、スマートスピーカーや音声アシスタントとのコミュニケーションを通してAIやロボットに対する理解度が深まっていることがうかがえる。徐々にではあるが、人々の生活の中にAIやロボットが着実に浸透してきているようだ。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

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