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2021.06.01
世界で活躍する女性起業家たちと、取り巻く環境への課題
さまざまな業界における男女格差が叫ばれる中で、スタートアップ起業家における女性の比率と、彼女たちを取り巻く環境にも。いまだに大きなギャップが存在する。
完全に男性社会のスタートアップ界隈
例えば、2020年におけるアメリカのスタートアップ投資の実に96%が男性CEOの会社に対して行われている*。
スタートアップ投資は圧倒的な男性優位の業界
この男女不均等は投資する側にも見られ、VCの中で決定権のある女性の割合はわずか12%*。投資会社の65%が女性パートナー (責任者) 数がゼロ* であり、また、創業パートナーが女性のVCはわずか2.4%* だ。
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女性も利用するサービスをおじさんだけで作る気持ち悪さ
最も重要なポイントとして、世の中の商品やサービスのその多くが男性にも、女性にも利用されるということ。もちろん女性用下着やコスメ製品のメインターゲットは女性であるが…。
なのに、デジタルサービスを中心に、多くの企業の経営陣やスタッフの大部分が男性で構成される。女性にも利用されるサービスを、男の人たちだけで考えて作り出そうとしているのは、単純に考えて非効率である。そして、多少の気持ち悪さも感じる。
ビジネスにおける女性のパフォーマンスの高さ
その一方で、実はあまり知られていない事実として、経営陣に女性が30%以上いる企業は、そうではない企業よりも業績が良い*。
また、創業チームに女性がいるスタートアップはエクジットが平均1年早い。女性創業者の会社は業績が倍になる* というデータもある。