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2022.02.15
ブランド構築に役立つリーンブランディング その基本と3つの活用シーン
リーンブランディングという言葉をご存知だろうか?おそらく「リーンスタートアップなら知っているが…」という思いで、今この記事を読んでいる方も一定数いらっしゃるのではないかと思う。
筆者もまさにその一人だった。この記事では、リーンブランディングの定義から実際にリーンブランディングを実践する際のポイントまで、その基本をご紹介していく。
リーンブランディングの定義とその特徴
リーンブランディングの定義だが、その発想の基となるリーンスタートアップについて簡単に触れておきたい。
リーンスタートアップとは「新しいビジネスモデルの開発」を目指すマネジメント論である。
そしてリーンスタートアップでは、その過程において、特徴的な2つの要素を重要視している。
ひとつは、必要最低限のリソースで進める「生産効率性の向上」。そしてもうひとつが、細かくフィードバックを得ることやボトルネックを明らかにしておくことによる「問題の顕在化」である。
そして、本記事で取り上げていくリーンブランディングは、上記のようなリーンスタートアップを踏襲したものだ。
具体的には、リーンスタートアップでいうところの「新しいビジネスモデル」の代わりに、「柔軟なブランド」の構築・開発を目指すものであると理解していただけると理解しやすいだろう。
現代においてリーンブランディングが重要な理由
先で「柔軟なブランド」と記載したのには理由がある。ブランドはあくまでも、不変ではなく、柔軟であるべきだからだ。
というのも、社会そのものもユーザーや顧客の心理も移ろいやすい現代では、ブランドも変わらずにあることは難しい。
ブランドに対し、変えずに守っていくものというイメージをお持ちの方も多いかもしれない。これはおそらく、いわゆる有名ブランドたちは、長い歴史を持っている印象があるからだろう。
ブランドの構築や浸透、発展に年月を要することは事実である。しかし、その間、ブランドを「変えない」ということではないはずだ。むしろ、時代に合わせて変化をしてきたからこそ、彼らは時が経っても色褪せず、愛されるブランドであり続けることができているのだろう。
ここで、リーンブランディングの重要性を補填する大きな変化について触れておきたい。
20世紀から21世紀にかけて起きたビジネスプロセスの変化
ひとつは、世紀を跨いで起きたビジネスプロセスそのものの変化だ。