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2018.05.10

コンビニ商品の宅配本格化=スマホで注文、最短2時間で配達-セブン

 セブン-イレブン・ジャパンは10日、コンビニエンスストアの商品をスマートフォンで注文すると、最短で2時間後に顧客が指定した場所に届くサービスを本格的に始めると発表した。全国に2万店以上ある店舗網を生かし、外出しにくい子育て層や高齢者らをターゲットに宅配利用の拡大を目指す。
 同社の新サービス「ネットコンビニ」は、顧客がスマホで近隣の店舗を指定し、店頭にある商品を注文。提携先の宅配大手、セイノーホールディングスの子会社のスタッフが、顧客の自宅や職場、外出先など指定の場所に届ける。受取時間は午前11時から午後8時までで、1時間単位で指定できる。
 宅配サービスは商品購入1000円以上が対象。配達料は1回216円かかるが、3000円以上注文すれば無料となる。代金の支払いは当面、現金決済のみとする。 
 現在、札幌市の一部店舗で実証実験を行っており、来年8月までには北海道全域に拡大。その後は需要を見極めながら全国各地で宅配を導入する予定だ。古屋一樹社長は「2万のリアル店舗を持つセブンにしかできないサービス」と強調し、宅配の普及に自信を示した。
 コンビニ各社は米アマゾン・ドット・コムなど急成長するネット通販の攻勢に、全国に張り巡らせた店舗網を活用したサービスで対抗する構え。ローソンは、野菜や肉類など店舗にない商品をスマホで注文し、連絡を受けて店頭で受け取れるサービスを一部地域で実施している。
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