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2019.06.13
シリコンバレーの次はシリコンアレー!NYの特徴と注目の理由
アメリカのスタートアップメッカはシリコンバレーだけではない。アメリカ東海岸はニューヨークを中心に広がる、シリコンアレーエリアにも注目してほしい。そこにはシリコンバレーとは異なる特徴と独自の成長がある。
シリコンアレーとは
シリコンアレー(以下SA)は、ニューヨークのスタートアップが盛況なエリアを表すニックネームである。西海岸の北カリフォルニアを中心に広がるシリコンバレー(半導体の素材、シリコンと谷・盆地のバレー)に対して、東海岸ではシリコン「アレー(路地・小道)」でスタートアップやテクノロジーの広がりがあることを表して派生した造語だ。
また、1990年代中頃マンハッタンのフラットアイアン地区周辺に存在した新進気鋭のメディア・テクノロジー系スタートアップを他の企業とは分類する言葉としても使われた。今では、ニューヨーク市の5区全てとニュージャージー州の一部さえもSAに含まれる。
(シリコンアレーの発祥地であるマンハッタン、フラットアイアン地区。画像転載元はこちら)
グローバル・スタートアップ・エコシステム・レポートによると、ニューヨークは世界のスタートアップ・エコシステムの中で第2位の業績を誇り、7,000以上のスタートアップが存在するという。
実はコワーキングスペースのWeWork、自宅ミールキットのBlue Apron、ハンドメイドのマーケットプレイスのEtsy、ファッションサイトのGilt Groupeといった世界でもトップのスタートアップの多くがニューヨークに本社を構えている。メジャーなスタートアップの拠点としてSAを無視できないことは明白であろう。
(大手スタートアップのオフィスマップ。画像転載元はこちら)