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2018.07.25
NYウィリアムズバーグの歩き方 「エバーレーン」のセールや注目開発エリアをチェック
デジタルネイティブブランドとして2009年に誕生し、今ではサンフランシスコ、ニューヨークに2店舗を持つ「エバーレー(EVERLANE )」が開催するセール「Choose What You Pay IRL」に行ってきました。
Choose What You Payとは?
エバーレーンの「セール」は少し変わっています。プロパーの価格から、10~30%オフの3種類のセール 価格が設定されていています。すなわち“Choose What You Pay”とは文字通り、買う側が払いたい 金額で買い物するというもの。定期的にウェブで行われる“Choose What You Pay”は、3年ほど前からオフラインでも開催されるようになりました。
オフラインでの今回のイベントでは、設定されたセール価格よりプラスで購入する場合、その差額と同じ金額をブランドがHIV・エイズ患者の住宅確保を支援する団体「ハウジングワークス(Housing Works)」 に募金するというシステムを行った。単なる在庫処分的なセールではなく、ミッションを持ったイベントとして開催されました。
セール会場は今年もブルックリン
マンハッタンには、サンプルセールなどに使われる広めの会場がいくつかあるのですが、「エバーレーン」は、毎回ブルックリンのウィリアムズバーグにあるヒップなブティックホテル「ザ・ウィリアム・ヴェール(The William Vale )」を利用。コンクリート打ちっ放しのスペースは、開放的でゆとりを持ちながら買い物ができます。実はこのスペース、先月のコラムで紹介した「ノースサイドフェスティバル(Northside Festival)」のメディアラウンジとしても利用されていました。
初日は穏やか 週末は混雑
セールというと、お目当ての物を奪い合う殺気立った雰囲気を目にしますが、「エバーレーン」のセール会場は、とっても穏やかです。人の出入りが多いセール会場の一部では、子連れで来るママたちに向けて“ストローラーでの入店禁止”という場所もありますが、広さにゆとりのある会場だけに、子どもをストローラーに乗せて来ても余裕で買い物ができる。ブルックリンに住むママたちにもフレンドリーな雰囲気です。試着室こそありませんが、鏡がいくつも用意されていますし、お会計もスタッフがタブレットを持ち、クレジット決済。とてもスムーズなのでストレスフリーなのがいいのです。
金・土・日の3日間開催されたこのセール。週末はやはり毎回混雑し、入場するのにも並ぶので、予定が許すのであれば、平日の初日がやはり狙い目でしょう。
「ザ・ホクストン・ホテル」が米国初上陸
ザ・ホクストン・ホテルがオープンする97 Wythe Avenue
ブルックリンのウィリアムズバーグでは、「エバーレーン」のセールのほかにも、地下鉄の工事をはじめ、様々な建設や開発が行われています。
ウィリアムズバーグというと、ワイス ホテル、ウィリアムズバーグ ホテル、ウィリアムズ ヴェール ホテルという3つのブティックホテルが有名ですが、今年はヨーロッパを中心に出店を進めてきた「ザ・ホクストン・ホテル(THE HOXTON HOTEL)」が今秋をめどに、米国に初上陸します。ウィリアムズバーグに続き、ポートランドやロサンゼルスにもオープンする計画があるようで、2018年から2020年にかけて、このホテルの名前は頻繁に耳にするようになりそうです。
完成が待ち遠しい! 新商業施設「25 Kent」
急ピッチで建設が進む「25kent」
このヒップなホテルが並ぶエリアに、完成に向け急ピッチで建設が行われているのが「25 Kent(トウェンティーファイブ ケント)」。オフィススペースやリテール、カフェやレストランなどが入る複合型の商業施設です。8階建て+ルーフトップテラスがあるこのビル。テック系やクリエイティブデザインのオフィスなどが入居する予定だそうです。
見ての通りまだグランドオープンまでには時間がかかりそうですが、ホクストンホテル、そしてイーストリバーのウォーターフロントとなる25 Kentが完成すると、この一角はまた新たなエリアとして注目されるでしょう。
R I N A 90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。
以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。
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