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2015.04.22
ファッション業界もインスタグラムに夢中 #ハッシュタグ付きディスプレイ
2014年12月の時点の発表によれば、月間3億人のアクティブユーザーが存在するというインスタグラム。特にファッション業界にとっては写真や映像というビジュアルを重視したソーシャルネットワークなだけに、マーケティングツールとして活用するにはもってこいのサービスでしょう。
ニューヨークにある高級デパートで知られるバーグドルフグッドマンもインスタグラムのアカウント(@bergdorfs)を持っているが、1年前よりメンズ館のアカウント(@goodmans)を単独で開設しています。
最近ではファッションデザイナーのMarc Jacobs(マーク・ジェイコブス)も、ブランドのオフィシャルアカウントとは別に個人アカウント(@themarcjacobs)でインスタグラムを開始。「Chanel(シャネル)」も2014年秋に、スーパーモデルのジゼル・ブンチェンを抜擢した CHANEL No5の香水の広告キャンペーンが公開された頃、ブランドのオフィシャルアカウント(@chanelofficial)を開設し、インスタグラムを通じたシャネルファンとのエンゲージを開始しました。
ラグジュアリーブランド、そしてファッションデザイナー。今となってはインスタグラムのアカウントを持たないファッションブランド、リテールは少ないでしょう。
ダイアン・フォン・ファステンバーグやマーク・ジェイコブスらが参加する“インスタ本”まで登場
そうしたファッション業界でのインスタグラムの活用がトレンドだけはないことを立証するかのように、今月14日、アブラハムブックス社より 「DESIGNERS ON INSTAGRAM #FASHION」が発売されました。The Council of Fashion Designers of America(CFDA:アメリカファッション協議会)によるこの写真集は、CFDAに所属するアメリカのファッションデザイナーなどがインスタグラムにシェアした、最も面白く、またスタイリッシュでユニークな写真をデザイナー自らがセレクトし、一冊の本にして出版。参加のデザイナーの中には、ダイアン・フォン・ファステンバーグやマーク・ジェイコブス、ダナ・キャラン、ラグ&ボーンなど日頃から私たちに馴染みのあるデザイナーの名前も多数登場しました。
4月9日には本の出版を祝して、マンハッタンにあるブルーミングデールズのフラッグシップストアでプライベートパーティを開催。多くのデザイナー、またファッション関係者等が集まりました。またストアがある59丁目のレキシントンアヴェニュー側のストアウィンドウには、「DINE VON FURSTENBERG」や「MICHAEL KORS」、「ALICE & OLIVIA」、注目の若手メンズウェアデザイナーの「PUBLIC SCHOOL」、そして「OVADIA & SONS」のコレクションをフィーチャーしたウィンドウが公開されました。
ブルーミングデールズのウィンドウディスプレイは、インスタグラムに見立てられ、デザイナーのインスグラムのアカウントと共に、簡単なコメントと、ハッシュタグが添えられました。
下記はデザイナーのマイケル・コースのウィンドウで紹介されたハッシュタグなどです。どんな言葉をハッシュタグに使うと良いのか参考にしてみて下さい。
#BEHINDTHESEAMS
MICHAEL KORS (@michaelkors):
DON’T TELL PEOPLE YOUR DREAMS, SHOW THEM
@BLOOMINGDALES @CFDA
#HASHTAGFASHION
#DESIGNERSONINSTAGRAM
#BLOOMIES
#WOWENSWEAR
#NOMINEE
#SPRINGFLING
#WHATSINYOURKORS
#SPRING
#NEWYORK
#CHIC
#INSPIRATION
インスタグラムを取り入れたウィンドウディスプレイと言えば、2014年8月に私のブログでも取り上げましたが、バナナリパブリックが、インスタグラムで実施したキャンペーンの優勝者の作品をストアディスプレイに展示するケースもありました。
なんとなく従来は、ファッション雑誌で取り上げられるとストアに問い合わせが殺到!なんて事も多かったと思います。しかし今はそういったケースばかりでなく“ネットで見た”、“ブログで紹介されていた”、また“インスタグラムで見た”などボーダレスな環境でお客様は情報を探し出す時代になり、こうしたストアディスプレイという形でも両世界を繋ぐ形(場所)として、今後多くのリテールのウィンドウでも目にする機会が増えるかもしれません。
Amazon販売先: Designers on Instagram: #Fashion
R I N A 90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。
以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。
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