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2022.09.22

【ミラノ展示会レポート 】ミカム、ミペルなどファッション小物や素材の国際見本市がクロスオーバー

 2022年9月中旬、ミラノ国際見本市会場では、小物、アクセサリー、素材関係の国際見本市が開催された。9月16日から19日に行われた、ファッション&ホームアクセサリーの見本市「ホーミ(HOMI)」を皮切りに、9月18日から20日は靴の見本市「ミカム(MICAM)」と鞄の見本市「ミペル(Mipel)」が、そして9月20日から革素材の見本市「リネアペッレ(Lineapelle)」と続き、複数の見本市が同時に行われる日もあった。以前は各見本市ごとに入場パスが必要だったが、今では他の見本市にも互いに入場できる仕組みになっており、異業界同士での協業体制が感じられた。

 

 

 

世界最大級の靴見本市「ミカム(MICAM)」

 まず、世界最大級の靴の見本市「ミカム」。第94回の今回は、1012 ブランド(イタリアから 54%、海外から 46%) が出展した。イタリアの靴業界は上半期14.5%の成長を遂げており、前年の成長率18.7%を上回りそうな勢いだが、ロシアとウクライナの戦争によるエネルギーコストの上昇と、両国への輸出の減少という問題も抱えており、「ミカム」がビジネスチャンスのきっかけになることが期待されている。

 会場は「プレミアム」、「コンテンポラリー」、「エブリデイ」、「キッズ」のカテゴリーにて展示がなされたのに加え、世界中から12人のアップカミングのデザイナーを集めた「エマージングデザイナー」や、フットウェア業界初のサステナビリティ認証マークVCSの検証済み製品を集めた「サステナビリティラボ」などの特別エリアも設置された。

 「ミカム」の報告によるトレンドとしては、キラキラ感や2000年代テイスト、またはクラフト、ミニマルとフューチャリスティックなどのキーワードを挙げ、色はフーシャパープルやブルーバード、ライトグリーンなど明るいパステル系や、マスタードや、ハイビスカス、チョコレートなどのニュアンス系、サンドや薄いブルーなど白に代わる淡色系を挙げられている。

Courtesy of MICAM

 

 

 

鞄の見本市「ミペル(Mipel)」

 一方、一部の会場を「ミカム」と分ける形で開催された鞄の見本市「ミペル」は今回第122回を迎えた。出展者は 3 月に行われた前回から 15%、昨年 9 月の回より 30%の 増加で、150ブランド以上。またデジタルプレゼンテーションの継続にも力を入れており、ブランドと国際的なキュレーターをつなぐデジタル ショールーム「ミルタ(Mirta)」のフィジカルエリアを会場内に作り、同技術チームが開発したバック オフィス プラットフォームであるMirta Officinaのプレビューが行われた。「ミペル」の報告によると、トレンドとしてカラフルな色使いと、サステナビリティに注力した素材使いが挙げられている。

 また会場内では「リネアペッレ」が打ち出す2023春夏の素材のトレンドも発表されており、キーワードは「BEAUTIFIL&FRAGILE」。ケアの行き届いたデリケートな美しさを提案しているそうで、編みやひねりを入れたもの、光沢やグリッターなどの表面加工がなされたものなど技法に凝ったものが見られた。

 

 次回の2023秋冬版は、2023年2月19日から21日まで開催される予定だ。

 

取材・文:田中美貴

田中 美貴

 

大学卒業後、雑誌編集者として女性誌、男性ファッション誌等にたずさった後、イタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、カルチャー、旅、食、デザイン&インテリアなどの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。アパレルWEBでは、コレクション取材歴約15年の経験を活かし、メンズ、ウイメンズのミラノコレクションのハイライト記事やインタビュー等を担当。 TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントのオーガナイズやPR、企業カタログ作成やプレスリリースの翻訳なども行う。 副業はベリーダンサー、ベリーダンス講師。

 

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