アパレルウェブ「AIR VOL. 55」（2022年1月発刊）より

Robloxのバーチャル空間で再現したForever21

　メタバースやバーチャルショップを軸に、デジタル上でお店を再現する動きがファッションブランド側でも活発になっています。今回はデジタルに進出するブランドやデジタルで実店舗を再現する2つのブランドをご紹介します。

オフラインとの連携を強化するForever 21

Robloxではユーザーが自分だけForever21のショップを運営することができる

　ファストファッションのForever21(フォーエバー21）がオンラインゲームのRobloxにショップをオープンしています。「フォーエバー21ショップシティ」としてリリースされており、ユーザーがForever21のショップ運営を体験できる内容となっています。ショップ運営は細かな部分まで設定が可能です。例えば、従業員の雇用や店舗の場所、内装、商品など、あらゆる面をカスタマイズしてオリジナルのデジタル店舗を作成できます。さらに、ゲームの進行に応じてポイントを獲得し、ポイントを使って店舗の拡張やディスプレイのアップデートも可能です。またオフラインとも連動しており、Forever21xRobloxにてコレクションも発表されており、Robloxのアバター用の商品も購入可能です。

Leeはアントワープ にある ショップを元 にしたブランド 初とな るバーチャルショップ

　他にも、デニムブランドのLee(リー)はアントワープにあるショップを元にしたブランド初となるバーチャルショップをWEB上にオープンしています。3次元にて展開されるバーチャルショップでは、シームレスにオンラインショッピングが利用できる他、ディスプレイには新作やサステナブル商品のプロモーションビデオを放映し、ブランドアイテムの紹介を行っています。バーチャルショップはLeeが手がけるサステナブルな取り組み「ForAWorldThatWorks」のPRも兼ねており、ショップの2階はショールームとしてサステナブル対応の商品もディスプレイされています。1階では高級ラインであるLee101コレクションなども展開し、より実店舗での買い物に近い状態でオンラインショッピングができるように工夫されています。レジ横にあるLeeのマスコット「バディ・リー」人形もクリックでき、歴史のストーリーを紹介するページが閲覧できるなどの仕掛けも用意されています。