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2016.12.28
フェイスブックのVRポップアップを体験
フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグは今年10月、カリフォルニア州のサンノゼで開催された「オキュラス・コネクト」のカンファレンスで、同社がVR(Virtual Realityバーチャル リアリティ)関連の事業に新たに2億5,000万ドル(約260億円)投資することを発表しました。ゲームはもちろん、エンターテイメントなどのコンテンツ製作に注力していくようです。
フェイスブックは同月から全米でVRツアーを開始。テキサス州ヒューストンを皮切りに、11月19日からはマンハッタンのブライアントパークにテントを設置。その中に登場したのが、VRのポップアップです。
VR事業に2.5億ドル投資 全米ツアーも敢行
ポップアップでは、サムソンとオキュラスがコラボレートして開発した「Gear VR」を試すことができました。ニューヨークでは去年から今年にかけ、ファッションウィーク中やポップアップショップなどの様々なイベントでVRを体験する機会がありました。
フェイスブックでのVR体験は2分少々。大きなテントの中に入場するには、まず18歳以上であることをサインして承諾してもらいます。
特に、会場がブライアントパークで開催中のホリデーマーケットということで、幅広い年齢層と観光客の方が多く、VR自体を初めて知る人、体験する人も多かったのではないでしょうか。1人ひとりスタッフが付き、簡単な説明をしてもらいながら、VR体験を開始します。「Gear VR」を付けた瞬間からその仮想現実の世界にワープ。言われなくとも頭の角度を変え、あちこち見たくなる。手を伸ばして触りたくなる。思わず声が出てしまう。
体験が終わると、簡単なアンケートに参加。 4~5問だったと思いますが、用意されたタブレットで、簡単な質問に答えます。
感動体験が欠かせない!リテールテイメントの時代へ
お土産には「イイね!」のマグネットがもらえて、まさに“イイね!”ですよね。
正直なところ、最初にVRを体験したときほどの感動はありませんでしたが、その分どんどんVRを身近に感じるようにはなり、それこそリテールに行ったらVRがあるべきだ、と思うようになっています。
「リテール」と「エンターテイメント」で「リテールテイメント」なんて言葉を耳にするようになっているわけですから、VRを利用して、これまでとはちょっと違った形でお客さまにブランドを感じてもらう、そういう使い方もあるわけです。
2016年はVRの年になるのでは?と言われて来ましたが、ポケモンGOの大ブレークもあり、蓋を開けてみると、実際はAR(Augmented Reality 拡張現実 )の存在の方が広くに浸透していた気がします。VRよりもARの方が優勢と感じた人も業界では多いのではないでしょうか。
どちらにせよ2017年は、「VR(バーチャルリアリティ)」なのか、「AR(拡張現実)」なのか、さらに色々な場面で耳にするようになり、体験する機会がますます増えていくように感じています。
R I N A 90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。
以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。
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