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2021.01.08

イギリスのJohn Lewisはデジタル施策を推進 年末も100以上のオンラインイベントを実施!

アパレルウェブ「AIR VOL.42」(2020年12月発刊)より一部の内容を抜粋して転載しております。

 

Written by KAZUYUKI TAKASHIMA

John Lewisの公式ページより

 大企業のeコマースなどを担当するCommercetools社と提携をして、オンライン上での体験やショッピングに全力で投資すると発表しているイギリスのジョンルイス。今年は年末のホリデーシーズンもイベントが制限されている状況を考慮して、オンライン上で楽しめる企画を多数リリースしています。その数なんと100以上!本記事では実際にどのようなイベントがオンラインで行われたのかに迫りました。

手芸のレッスンから料理教室までZoomを活用してイベントを開催

情勢を考慮して、ジョンルイスはデジタル上で体験できる 100 以上のイベントを用意

 2020年の1月下旬からの6ヶ月間でオンライン経由の販売が昨年比で73%増加したジョンルイスはオンラインで楽しめる100を超えるクリスマスイベントを開催しました。その多くは無料もしくは少額の参加費でお客様が参加できるイベントです。イベントの内容はクリスマスに関連した手作りグッズのレッスンや料理教室、お酒の知識を学ぶイベントやファッションのスタイリング講座など多岐にわたるジャンルが用意されています。それぞれ11~12月にかけてオンライン上で、主にZoomを利用して開催されており、お客様はイベントの申し込みページから、事前に予約をすることで参加が可能です。申し込みページでは、イベントで紹介や使用される商品もラインナップしており、事前に購入することもできます。同社は、すでに9月よりオンラインで展開していた360度バーチャルで楽しめるクリスマスショップに関しても評判がよく、11月上旬までに6万4,000人以上の訪問者を達成。実際に店内で買い物ができない中でも臨場感あるクリスマスの買い物が楽しめると話題になりました。また、今年は例年実施していた、クリスマスセールなどのTV広告を廃止、その代わりにチャリティーをテーマにした活動や動画を配信しています。チャリティーの詳細としては新型コロナウイルスの影響で苦労している家族をサポートする内容。顧客が参加できるチャリティー用の商品展開なども予定されています。

Commercetoolsと連携してデジタル戦略の強化、注力を発表しているジョンルイス

 ジョンルイスは大企業のeコマースなどを担当するCommercetools社と提携をして、オンライン上での体験やショッピングに全力で投資すると発表しています。今回ご紹介したクリスマス商戦における事例はほんの一部となります。昨今の状況も鑑みて、今後ますますジョンルイスのデジタル戦略は加速していくと現地では予測されています。

このコンテンツは弊社の会員誌「アパレルウェブイノベーションレポート」の42号から転載しております。

 

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