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2020.02.12
【コレクションレポート】ジェンダーを超えた憧れのスタイルを表現 「アキコアオキ」2020秋冬コレクション
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2020年2月10日、東京・表参道のワールド 北青山ビルにて「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」の2020秋冬コレクションがプレゼンテーション形式で発表された。
今シーズン、デザイナーの青木明子が見せたのはジェンダーを超えたスタイルの提案。インターネットやSNSなど、情報が溢れる現代社会では、男女の垣根がなく、単純に自分がかっこいいと思ったスタイルを取り入れればいいというメッセージが込められている。メンズラインも展開するということではないが、実際プレゼンテーションではメンズもモデルも登場し、ユニセックスなスタイリングも見せていた。
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コレクションの軸となるのはトレンチやベロアのドレス、タイトスカートなどクラシックなアイテムだが、それらを「アキコアオキ」らしいクリエイティビティで解体と構築を繰り返していく。肩周りにボリュームをもたせた女性らしいドレスは途中からプリーツスカートへと切り替わっていく。ロングのトレンチコートは解体され、ハードなレザーとの組み合わせと独特なカッティングによって全く新しいアイテムに生まれ変わっている。
そして、メンズのようなハンサムなタックパンツには柔らかなニットのレイヤードをトップに持ってきたり、かなり大胆なワイドパンツには、その印象に負けないほどのボリュームスリーブのブラウスを合わせたりと、スタイリングでも枠にとらわれない自由な発想を表現していた。
取材・文:アパレルウェブ編集部
撮影:野村亜紗子