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2019.01.04
オープンが待ち遠しい 2019年NYで注目の新ショップ&施設
RINAのFASHION x IT レポート from NYC Vol.104
NYでは現在、「ヴィクトリアズシークレット(Victoria’s Secret)」や「エクスプレス(Express)」などを展開するLブランズ(Lbrands)が、老舗百貨店の「ヘンリ ベンデル(HENRI BENDEL)」全店舗を2019年1月で閉店することが話題になっています。100年以上続いたブランドの幕を降ろすわけですが、一方、マンハッタン五番街にある「ヘンリ ベンデル」の近くにあるティファニーの本店では、2021年頃の完成に向け、2019年春から改装工事が始まります。営業終了や閉店といったニュースが重なるなか、新しい業態や施設のオープンが見られるのもNYの魅力といえるでしょう。
あのエースホテルを手がけたチームによる新ホテル「シスター シティー」
エースホテルを手がけたクリエイティブエージェンシーのアトリエエース(Aterier Ace)が手がける新たなコンセプトホテル「シスターシティ(Sister City)」が2019年2月15日、いよいよニューヨークにオープンします。200部屋の中には、 1人部屋用のシングルや、2人部屋用のクイーン、キング、コーナー、テラス、さらに、4人で泊まれるバンクベッドタイプの部屋もあります。宿泊をメインとしているため、エースホテルのように、宿泊者やローカルのためのラウンジエリアは設けていません。NYを訪れた人たちがフットワーク軽く行動できるよう、ダウンタウンエリアに位置しているのも魅力といえるでしょう。
大開発プロジェクトに開業する老舗百貨店「ニーマン マーカス」
マンハッタンのミッドタウンから西側エリアを対象に行われる再開発プロジェクト「ハドソン・ヤーズ(HUDSON YARDS)」。オフィスビルやラグジュアリーなコンドミニアム、レストランやショップなどの商業施設などが建設される大規模な開発とあって、いくつかのフェーズに分かれて開発が進められています。いよいよ今春、その一部が完成すると言われていますが、その一角に開業するのが百貨店「ニーマン マーカス」なのです。ニューヨーク初の出店ということもあり、約100店舗ほどのラグジュアリーブランドやスペシャリティーブランドが出店される予定です。
展示場のジャビッツセンターとは目と鼻の先のこのエリア。そばには地下鉄の「34丁目-ハドソン・ヤード駅」が2015年に開業しており、交通の便もますます便利になっています。すでにこの店舗のインスタグラムアカウント(@neimansnyc)も開設されているので、最新情報を今からチェックしておくといいでしょう。
ニーマンマーカス
オープン予定時期:2019年3月
31st Street and 10th Avenue (at Hudson Yards)
https://www.neimanmarcus.com/nyc
@neimansnyc
ノードストロムが満を持してマンハッタンに進出
現在マンハッタンのミッドタウンには、「サックス・フィフス・アヴェニュー(Saks Fifth Avenue)」や「バーグドルフ グッドマン(Bergdorf Goodman)」「バーニーズ ニューヨーク(Barney’s New York)」、「ブルーミングデールズ(Bloomingdale’s)」「ロード&テイラー(Lord & Taylor)」といった有力百貨店が並んでいますが、今秋はいよいよ「ノードストロム」のフラッグシップストアがオープンする予定です。地下2階から地上5階までに、アパレルブランドやアクセサリー、靴、コスメ、キッズ、ホームなどを幅広く揃えるとのこと。
品揃え、サービスともに先行く「ノードストロム」がいよいよマンハッタンに上陸するということもあり、2019年秋に向け、他のリテールも、改装やサービスの強化が進むのではないかと見ています。こちらの店舗もインスタグラムアカウント(@nordstromnyc)が開設されているので、ぜひフォローしておくことをおすすめします。ちなみに2018年4月にはメンズ店が一足先にオープンしており、すでに人気を集めているようです。
イケアはマンハッタンの家具激戦区に出店 米では初の都市型業態
スウェーデン発の家具大手イケア(IKEA)は今春、「イケア・プランニング・スタジオ(IKEA PLANNING STUDIO)」という都市型店舗をマンハッタンの999サード・アベニューに出店することを発表しました。場所は、ブルーミングデールズ本店・裏口側の向かい。同じ通りにはホームセンターの最大手「ホームデポ(Home Depot)」や、家具・インテリアショップ「CB2」も並んでいます。都市型ということもあり、どのような便利なサービスを用意してくれるのか、今から期待が高まります。
イケア
オープン予定時期:2019年春
都市型店舗を続々オープン「ターゲット」
イケアよりも、一足もふた足も先に都市型店舗を積極的に出店しているのは、「ターゲット(TARGET)」。すでにマンハッタンには、トライベッカ店、34丁目店があり、2018年にはイーストヴィレッジ店(500 East 14th street corner of Avenue A)、そしてローワーイーストサイド店(400 Grand street)をオープンしています。
さらに、2019年度中に、ヘラルド・スクエア、アッパーイーストサイド、コロンバスサークル、キップスベイ、ヘルズキッチンなど、重要拠点と思われる場所に続々とオープンする予定。買い物が便利になるだけでなく、オンライン注文の受け取り場所としても機能させるとのことで、サービス面においても非常に便利になるでしょう。
ターゲット
オープン予定時期:2019年
アッパーイーストサイド(1201 3rd ave near E70th and 3rd ave)
コロンバスサークル(61st and broadway)
キップスベイ(29th street and 2nd ave)
ヘルズキッチン(615 10th Avenue)
こちらはソーホーをリサーチしていてそろそろじゃないかと見ている、リテールと一部オフィスが入居すると言われている物件。ウエストハウストン通りに面している2軒の建物ですが、昨秋には、その1つにマイクロソフトが店舗を出店するのではないかという噂がありました。かなり大きな建物だけに、完成までにかなり時間がかかるなと見ていましたが、12月時点ではほぼ完成しているように見えたので、2019年度中にはオープンするのではないかと予測しています。
今回は、大きなリテールや気になるホテルのオープンについていくつかご紹介しましたが、建設が遅れることや、なんらかのトラブルが起こることも珍しくないので、いずれも“予定”だということお忘れなく。ご紹介した店舗や施設のオープンに合わせて出張や旅行の予定を立てられる場合は、オフィシャルサイトやSNSなどで最新情報をチェックしておくことをおすすめします。
R I N A 90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。
以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。
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