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2018.09.06

買えるAbemaTV社 インフォマーシャルを開始、3分尺でカレーなど訴求

 大手ネット広告代理店、サイバーエージェントの通販子会社でネットテレビ局「Abema(アベマ)TV」で通販番組などを配信する買えるAbemaTV社は9月1日から、テレビショッピング番組さながらに商品の特徴を訴求する約3分間のインフォマーシャルの配信を始めた。まずは売れ筋のレトルトカレーを紹介するインフォマーシャルなどを制作、配信したが今後、商品や構成を変更しつつ効果検証を繰り返しながら、より訴求力の高い映像を作り上げていく考え。同社ではいわゆる一般的な通販番組とは一線を画した「面白い通販番組」を主軸としたエンターテイメント性の高い1時間の通販番組を毎週木曜午後11時から、「アベマTV」で配信中だが、インフォーシャルでは純粋に売り上げを獲得する施策として展開する。また、主力の1時間番組への視聴につなげたい狙いもあるようだ。
 
 
 配信を開始したインフォマーシャル「アベマ3分ショッピング」は一般的なテレビショッピングと同様、商品の特徴などを体験者の声などを踏まえながら紹介していくスタイルの3分弱の短尺番組(画像)となる。まずは3月に1時間の通販番組で販売し、個数ベースでは過去販売商品の中で首位の売れ行きとなったカレー研究家でカレーのマニアでもある一条もんこ氏が家庭で作った"次の日のカレー"をコンセプトにした独自レシピをもとに10年費やし開発したオリジナルのレトルトカレー「あしたのカレー」と同じく以前に通販番組で紹介して売れ行きのよかった5秒で爪がピカピカになるという爪磨き「5 seconds shine(ファイブセカンズシャイン)」を訴求する2本のインフォマーシャルを制作した。
 
 両インフォマーシャルとも冒頭に「アベマ3分ショッピング」というタイトルコールで始まり、「買えるAbemaTV社がおおくりする通販番組。『販売部長』の伊達です」と同社の伊達学取締役が出演、進行し、一般的なテレビショッピング番組さらながらに商品の特徴を紹介していく形。レトルトカレーでは商品の特徴や販売初月に1万食を売り上げた販売実績などを紹介しつつ、カレー激戦区の東京・神保町のカレー店の店員に試食してもらった感想などを盛り込んだ。爪磨きでは商品の特徴や同商品を使う前後の爪の違いといったビフォーアフター、同商品を実際に試してもらった使用者の驚きの声などで構成した。両商品とも8月24日時点での「ネット通販最安値」とし、カレーは5個セットで税込2155円、爪磨きは同1620円で販売。ともに9月1~16日までの期間限定で通常、5000円未満の場合、徴収する送料を無料として訴求力を強めつつ、「『買えるアベマ』で検索」と促し、同社の通販サイトに誘導する流れだ。
 
 これらのインフォマーシャルは「アベマTV」の様々なチャンネルで配信する通常番組の間に作った枠を活用し毎日、数回程度、配信していく考え。今後はインフォマーシャルの効果測定のため、番組の構成や出演者などを変更したり、商品なども入れ替えながら最適な形を模索していく考え。
 
 同社では今年2月から「アベマTV」で毎週木曜日の午後11時から1時間の生通販番組「マジでヤバいモノが手に入る!買えるAbemaTV社」をスタートし、8月からは番組を刷新し、対決形式の通販番組「買えるバトルクラブ」を配信している。両番組とも単なる通販番組のように売り上げのみを追求するのではなく、「今までにない通販番組」をコンセプトに「面白さ」も同時に重視するスタイルを採っているが、開始したインフォマーシャルは「売るための番組。本気で売ろうとした際に、どういう形がよいのか模索していきたい」(伊達取締役)とし、通販色を全面に打ち出した。インフォマーシャルで売り上げを確保するとともに、主力の1時間番組にも出演する伊達取締役をインフォマーシャルに登場させることや通販サイトに誘導することで、そこから主力番組の視聴につなげたい狙いもあるようだ。
 
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