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2022.03.03
FABRIC TOKYO 官民ファンドから出資、協業や採用など強化へ
FABRIC TOKYOの公式サイトより
オーダーメードスーツなどを手がけるFABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)は2月22日、兵庫県と神戸市などが出資する「ひょうご神戸スタートアップファンド」からの出資を受け、自治体や地域との連携を強化する目的で、兵庫県内の企業との協業や新拠点の設立などを順次実施すると発表した。
神戸市は昨年3月から、地域経済の活性化と県内産業の競争力向上を図るために県や民間企業などと連携し、今後成長が見込まれるスタートアップへの投資を行うファンドを設立している。
同ファンドではSDGsやポストコロナ社会への対応など、社会的課題や地域課題の解決に資する事業を重点投資分野のひとつに掲げており、同ファンドが目指す姿と、事業成長とブランド価値向上を通じて出店地域における需要や雇用の創出を目指すファブリックトウキョウの中期的なビジョンが重なり、今回の連携が実現した。
同社は今後、地域企業との協業、神戸市での採用強化、地域企業へのD2Cビジネスの知見共有に取り組む。協業の第1弾では、兵庫県西脇市のテキスタイルメーカー東播染工とタッグを組み、播州織のセットアップとシャツのオーダーメード製品の開発に着手しており、「ファブリックトウキョウ」の神戸三宮店で予約の受け付けを始めた。
採用面では2月22日、神戸市内に新拠点を設立したのに伴い、店舗スタッフやマーケター、エンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャーなどの各職種で採用を強化する。
また、2014年のブランド始動から約7年にわたってD2Cモデルで事業を運営してきた知見を共有すべく、兵庫県、神戸市の企業を対象にしたDXセミナーの企画、開催を予定している。