高島屋は8月11日、運営する通販サイト「高島屋オンラインストア」について、百貨店ならではのECとしての独自性の発揮と顧客の利便性の向上を目指してリニューアルを実施したと発表した。

　当該サイトはこれまで、百貨店が強みとする中元・歳暮などの歳時記ギフトを中心に顧客から支持されてきた。コロナ禍においては自家需要や内祝いなどライフスタイルギフトのニーズも取り組んだ結果、2021年2月期のEC売上高は前年比60・5%増の297億円に大幅伸長した。

　ECがより身近になる中、当該サイトでは店舗でウインドーショッピングを楽しむ感覚でサイト内を回遊できるよう、衣食住のジャンルをまたいだライフスタイル型の商品提案を強化するとともに、買い物をより便利に、また、選ぶ楽しさと贈る楽しさを体験できる機能を拡充した。

　具体的には、「暮らしを彩る朝生活」や「ワインの楽しみ方」「初めてのママライフ」など、利用者の趣味・生活シーンに寄り添ったストーリーコンテンツを拡充。暮らしに役立つ知識やしきたり、ノウハウなど商品選びのヒントとなる情報を発信する(画像)。

　また、自分のお気に入りアイテムリストをオンラインストア会員以外の人とも共有できるようにし、プレゼントを贈ってくれる友人や家族などに「ウィッシュリスト」として送ったり、結婚・出産祝いなどを考える際に商品の候補を友人間で共有することもできるという。

　さらに、実際に購入したユーザーの感想や評価をレーダーチャートで視覚的に表現したほか、利用可能なキャンペーンや割引クーポン、新着アイテムの情報など顧客一人ひとりに最適な情報をタイムリーに知らせる機能を追加した。

　なお、同社では通販サイト訪問者の約7割がスマホ経由で、手軽に買い物をしたいニーズが高まっている状況を踏まえ、スマホでの視認性や操作性を向上させるなどスマホファーストの仕様に変更している。