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2019.05.09
PayPay、6月からオンライン決済に対応へ
ヤフーとソフトバンクの合弁でスマートフォン決済サービス「PayPay」を展開するPayPayは6月にも「PayPay」のオンライン決済対応を開始する。まずはヤフーが運営する仮想モール「ヤフーショッピング」およびネット競売「ヤフオク!」に導入し、商品代金や落札品の決済などに利用できるようにする。当初は2月からヤフーのEC関連サービスの決済に対応する予定としていたが、システム開発の遅れで対応も遅れていた。今後はグループのアスクルの日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」などにも導入していく模様。また、グループ外の通販サイトなどへの導入も進めたい考えのようだ。
なお、「PayPay」のオンライン決済開始に伴い、利用増を図るため、「ヤフーショッピング」での買い物時にヤフーの有料会員やソフトバンクの契約者などに追加付与しているインセンティブをこれまでのTポイント(※使用期限や使用用途を制限した「期間固定Tポイント」)から「PayPay」のボーナス用電子マネー「PayPayボーナス」に切り替える予定としており、ECで付与ボーナスの絶対量を増やし、ECと決済の両事業の拡大を狙うよう。
ヤフーによると決済額の2割を還元するなどした昨年12月と今年2月からの2度の大規模キャンペーンの効果などで昨年10月のサービス開始から約半年で「PayPay」の累計登録者数は666万人、加盟店舗数は50万件を突破。累計決済回数は2500万回を超えたとしている。
今後も利用者数拡大のため、矢継ぎ早に新施策を実施しており、5月8日からは「PayPay」の利用時にユーザーに還元する「PayPayボーナス」の付与率を現行の0・5%から3%に引き上げたほか、6月1日からはPayPay利用時に20回に1回の割合で1000円程度のボーナスを付与する「PayPayチャンス」を開始する。また、6月からは新たなキャンペーンとして、地域や店の種別を限定して、月替わりで実施する「いつもどこかでワクワクペイペイ」を開始し、決済利用時に一般ユーザーには10%を、ソフトバンク会員やヤフーの有料会員には20%を最大で還元する試みなどを開始する計画としている。