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2019.05.07
【6月開催】ジバンシィ、フェラガモ、MSGM、回顧展・・・世界最大のメンズウェアトレードショー第96回ピッティ・イマージネ・ウオモの見どころ
世界最大のメンズウェアのトレードショー「ピッティ・イマージネ・ウオモ(以下 ピッティ・ウオモ)」。第96回は、“THE PITTI SPECIAL CLICK”をテーマに、2019 年 6 月 11 日から 14 日まで開催され、ランウエイショー、インスタレーション、ブース展示など様々な形で各ブランドが2020春夏コレクションを発表する。
中でも毎回特に注目されるのが、ゲストデザイナーによるランウェイショーだが、第96回は「ジバンシィ(GIVENCHY)」に決定。 デザイナー兼アーティスティック・ディレクター、クレア・ワイト・ケラーによる新作メンズウェアコレクションを 6月12日に発表する。また、「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」は本拠地であるフィレンツェでピッティ期間中にスペシャルショーを、「エムエスジーエム(MSGM)」 はブランド設立 10周年を祝って、ピッティスペシャルアニバーサリーとして、6月13日にランウェイショーを行う。2013年にピッティにてメンズコレクションのお披露目をした同ブランドだが、凱旋ショーというのは珍しいケースだ。
(左から)ジバンシィのクレア・ワイト・ケラー、サルヴァトーレ フェラガモのポール・アンドリュー
(左から)スターリング・ルビー、MSGMのマッシモ・ジョルジェッティ
スペシャルゲストは、絵画、陶芸、コラージュ、ビデオ、写真、彫刻、インスタレーション、また織物や衣服に至る多面的な作品制作で知られるアメリカ人芸術家スターリング・ルビー。「S.R.STUDIO. LA. CA.」というブランド名で、ファーストコレクションを 6 月 13 日のスペシャルイベントで発表する。
ピッティ・ディスカバリー財団は、「ROMANZO BREVE DI MODAMASCHILE(メンズファッションの短編小説)」という、1989から2018年の間に「ピッティ・ウオモ」のスペシャルイベントに命を吹き込んだデザイナーらがフィレンツェで発表したコレクションが展示される。「ピッティ・ウオモ」史上30年の間の重要なターニングポイントを表す30の厳選されたファッションブランドのコレクションを含む、トータル約150のブランドを紹介する。
前回の秋冬コレクションでは少々華やかさに欠けたと言う声もあったピッティウオモだが、今回は注目の話題が満載だ。このところカジュアル傾向が年々進み、新進デザイナーやニュース的要素を追う傾向が続いていたが、大御所ブランド達の登場やメンズファッションの原点を振り返るような正統派の企画が予定されている6月の「ピッティ・ウオモ」に注目したい。
文:田中美貴