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2022.12.30
【ニュース2022②】百貨店の免税売上高急増 個人旅行の解禁など契機に
百貨店のインバウンド(訪日外国人)需要が急浮上している。観光などで短期滞在する際の査証(ビザ)の免除や個人旅行解禁といった水際対策の緩和で、訪日客が戻ってきた。ただ、消費をけん引していた中国からの訪日客はまばらで、コロナ禍前の水準への回復はもう少し時間がかかりそうだ。
11月の免税売上高は、大丸松坂屋百貨店が前年同月比7.4倍、三越伊勢丹が6.6倍、高島屋が4.2倍、そごう・西武が2倍だった。三越伊勢丹は19年比でも3%減の水準まで回復した。大都市圏の店舗を中心にビジネス客だけでなく、個人客の購入者が増えている。コロナ禍前の「19年対比で約1割減の水準まで戻した」(松屋銀座本店)という。