NEWS

2017.12.20

LINE シェアバイクのモバイク・ジャパンと資本業務提携

 LINE(東京、出澤剛社長)とモバイク・ジャパン(福岡、創業者:フー・ウェイウェイ)は、日本国内におけるシェアバイク事業展開に向け、資本業務提携を締結した。

 

 モバイク・ジャパンは、中国でスマートバイクシェアサービス「モバイク(Mobike)」を運営するモバイク社の日本法人。モバイク社は2016年4月、中国・上海で「Mobike」をローンチ。現在、世界200都市以上でサービスを提供し、登録ユーザー数2億人以上を誇る。1日あたりの最大利用回数が3,000万回以上に上るなど世界最大のバイクシェアサービスへと成長を続けている。2017年6月にはモバイク・ジャパンを設立し、同年8月から札幌市内でサービスを開始した。

 

 今回の資本業務提携により、LINEからモバイク・ジャパンへの出資を実施し、取締役を1人派遣する。日本国内において、モバイク社は、サービス運営や自転車の提供・メンテナンス、アプリおよび業務システムの開発を担う。一方、LINEは、国内月間利用者数7,100万人の豊富なユーザーベースを活用しつつ、官公庁や自治体、企業とのネットワークを活かしたインフラベースを整備・サポートすることで、日本国内における「Mobike」のサービス展開を拡大・加速させる。2018年上半期に向け、「LINE」のアプリ内で、「モバイク」の利用ができるサービスも併せてスタートする計画。「モバイク」で使用する自転車は、4年間メンテナンス不要の高性能自転車であることに加え、すべての自転車にGPSが内蔵されているため、車両の位置情報をリアルタイムに把握できる利便性を備えつつ、自転車の放置防止にもつながっている。

 

 コンサルティング会社PwCの調査によると、2013年に約150億ドルだったシェアリング・エコノミーの市場規模は、2025年には約3,350億ドルまで成長する見込みで、今後世界的に大幅な成長が見込める市場とされている。日本国内においても様々なシェアリングサービスが提供されており、シェアバイク事業においても複数企業が参入を表明するなど注目を集めている。

 

 LINEの出澤剛CEOは、「今回の資本業務提携では、「バイクシェアサービスについては、近年注目が集まっており、このたび、世界最大のバイクシェアサービスを展開するモバイク社およびモバイク・ジャパン社と協同して事業展開を行っていけることは大変嬉しい」とコメントしている。

 

メールマガジン登録