NEWS

2025.05.17

「ナゴンスタンス」ブランド初のランウェイショーを開催 2025秋冬コレクションのテーマは「雪山」

 「ナゴンスタンス(någonstans)」が、2025年5月13日にブランド初となるランウェイショーを開催した。会場には東京・六本木の国立新美術館を選び、2025年秋冬コレクションを発表した。

 コレクションのテーマは「雪山」。ディレクターの植田みずきが実際に体験した雪山登山からインスピレーションを得て製作された同コレクションでは、自然の持つ圧倒的なスケールと対峙したときの感覚が、洋服を通じて表現されている。 ブランドコンセプトである「SOMEWHERE YOU BELONG “あなたが調和するどこかで”」に基づき、ナゴンスタンスは自然と都市、非日常と日常をシームレスにつなぐ服づくりを続けてきた。今季は、雪山という過酷かつ美しい自然環境を通して、揺らぐ感覚や心地よい無力感、そして自由という感情がテーマに据えられている。

 カラーはホワイトやライトグレー、ベージュなどのナチュラルカラーを中心に、登山家の装備を彷彿とさせるビビッドなオレンジやレッド、60〜70年代のスキーウェアを思わせるグラフィカルなカラーリングも登場。登山の際に使用する軽量アルミプランケット(エマージェンシーシート)をモチーフにしたシルバーのセットアップも。中でも印象に残るのは日本アルプスの風景を鮮やかに描いた、風景画ルック。フイナーレではこの風景画のルックをトップにウォーキングして締め括った。

  初のショー形式での発表となった今シーズン。会場に国立新美術館を選んだ理由について、植田ディレクターは「国立新美術館の美しい建築は、まるで山脈の稜線のように優雅で、特に冬の山々が持つ静謐な力強さを思い起こさせます。都市の中心にありながらも、空が広がり、緑に包まれ、波打つ大きなガラスファサードから差し込む光は、氷山の氷壁のように神秘的で幻想的な時間を創り出してくれます。まさに、“雪山”という今回のテーマを表現するのに最適な場所だと感じました。」とコメントしている。

 

 ブランド設立から7年。これまで展示会形式での発表を続けてきた同ブランドにとって、初のランウェイショーは大きな転機となった。植田は「ショーという形式を通じて、ブランドの世界観をより深く体験できる場を作りたかった」と語り、服に込めたメッセージを空間全体を通じて感じ取ってほしいと語っている。

 

「ナゴンスタンス」公式サイト

メールマガジン登録