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2018.06.04

「ナイキ」 ヴァージル・アブロー&キム・ジョーンズとコラボしたフットボールコレクション発表

 「ナイキ(NIKE)」が、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のアースティック・ディレクターに就任したヴァージル・アブローと「ディオール オム(DIOR HOMME)」のアースティックディレクターに就任したキム・ジョーンズの2人とコラボレーションし、2つのコレクションを発表する。両者それぞれの視点からフットボールへの思いを表現したコレクション。

 アブローが手がけた「NIKE X OFF-WHITE “FOOTBALL, MON AMOUR”コレクション」は、高校時代にヒップホップを聴きながらサッカーの試合に向かった若い頃の思い出と、遊び心を持ちながらブランドのロゴをミックスする、という彼らしい表現を融合するもの。コレクションで使われているすべての数字は、アブローが実際にプレーしていた時につけていた過去の背番号が使われている。白と黒のチェッカーボード柄のジャージは、チェコのユニフォームを参考にした。また、ライオンがドットで遊んでいるかのようなチームのロゴは、普遍的である紋章に敬意を表しながら、ボールを蹴るのに最適な足の部位を表示するという、最も基本的な表現をドットパターンで組み合わせたものだ。

 アブローは、「フットボールの表現方法や歴史の素晴らしいところは、フットボールらしさというものが美的にも存在することだ。私は、ヨーロッパのチームのユニフォームにおいて、胸の部分に常にスポンサーのロゴがプリントされているという点にインスピレーションを受けた。また、今回のコレクションを作るにあたり、様々な文字の表現が使われている点も特筆したいと思った」とコメントしている。

今回のコレクションは、アブローが手がけた「ナイキ」のスニーカーモデル「フライニット ズーム フライ」(2018年4月発売)が起点になった。「プレイヤーがボールを蹴る場所を、なんらかの方法で伝えたいと思い、シューズの上にドットをあしらった。ボールを蹴る時に、目と足をうまく連動させることが成否に関わる。そういった思いから、このコレクションが始まっている」(アブロー)

 一方ジョーンズが手がけた「NIKE X KIM JONES “FOOTBALL REIMAGINED”コレクション」は、フットボールを通じてファッションの理性的側面の探求を表現したという。ショーツやジャージ、試合前に着用するジャケットなど、伝統的なフットボールウエアをもとに、素材の切り方を変えることで体の見え方のバランスを変えた。70年代から80年代のロンドンのパンクスタイルからの影響、イタリアの職人のクラフツマンシップなどを感じるコレクションだ。

 ジョーンズは試合のフィールドからフットボールキットを考えるのではなく、むしろその視点を打破することを考えたという。ロンドンのキングスロードが栄えていた時代に思いを馳せながら、ジョーンズはアバンギャルドな服づくりにスポーツのテクノロジーを融合させた。「パンクの時代は、何よりもバランスが大事な時代で、着る人に力が与えられていた。当時の、自分で服を切って仕立て直して新しいものを作るという、DIYの発想にも刺激を受けた」(ジョーンズ)。

 

「自分が好きな3つのナイキシューズである、フットスケープ、ヴァンダル、エア マックス 97を参考にしてデザインした。これらを融合して1つのシューズにすることは、ある意味ではパンクを意識したものだが、とてもうまく仕上がった」(ジョーンズ)

 

 キム・ジョーンズとのコラボコレクション「NIKE X KIM JONES “FOOTBALL REIMAGINED”コレクション」は6月7日から、ヴァージル・アブローとのコラボコレクション「NIKE X OFF-WHITE “FOOTBALL, MON AMOUR”コレクション」は6月14日から、東京・南青山のショップ「NIKELAB MA5」や「ドーバーストリーマーケット ギンザ」のほか、一部の販売店で販売する予定だ。

 

「NIKE LAB」公式サイト

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