NEWS
2024.07.27
「ディオール」パリオリンピック開会式を彩るドレス
© Getty
2024年7月26日(仏現地時間)にパリ・オリンピック開会式が開催された。フランスの魅力と国際性を伝える演出の中、レディー・ガガ、セリーヌ・ディオンら「ディオール」のドレスを纏ってパフォーマンスを行った。
レディ・ガガ
レディー・ガガのパフォーマンスで幕を開けた開会式。フランスキャバレーの精神とその輝かしいスターを称えるパフォーマンスを行った。クリスチャン・ディオールがバレエ衣装をデザインしていた振付師、ローラン・プティによって1961年に考案されたジジ・ジャンメールの「Mon Truc en Plumes」を披露した。
マリア・グラツィア・キウリはガガのために、ブラックサテンのビスチェに「ディオール」が制作したカドールのパンティを組み合わせ、その上にショートジャケットを羽織らせ、フェザーのスカートをブラックとピンクパレットで仕上げた。
またそのシルエットはスティーブン・ジョーンズが手がけたヘッドドレスによってさらに強調。最後にガガは、17人のミュージシャンと10人のダンサーに囲まれ、ミュージックホールの芸術を象徴するアクセサリー「Cul de Paris」を身につけた姿で魅了した。
アヤ・ナカムラ
創造的な情熱、大胆さ、自己超越への見事なオマージュであるアヤ・ナカムラのパフォーマンスでは、60人の共和国親衛隊音楽隊と36人のフランス陸軍合唱団とともに、ルーブル美術館とフランス学士院を結ぶポン・デ・ザール橋で自身の象徴的な楽曲である「Pookie」と「Djadja」からなるメドレーを披露した。
アヤはコルセットとショートパンツを組み合わせたアシンメトリーなドレスを着用。これはマリア・グラツィアによる「ディオール」2024秋冬オートクチュールコレクションで披露したシルエットのひとつを再解釈したもので、メゾン・ル・マリエの職人がひとつひとつ手作業で刺繍した金色のフェザーをあしらった。
ジュリエット・アルマネ
ジョン・レノンの象徴的な曲「イマジン」を歌ったジュリエット・アルマネ。
セーヌ川のボートの上に立ったジュリエットは マリア・グラツィアが「ディオール アトリエ」と刺繍職人のクララ・ダギャンとのコラボレーションで制作した衣装で登場。ジョンの象徴的なシグネチャーシルエットを再考したクリエイションは、ブラックのパテントコーティングを施したキャンバス地のトップスとパンツで構成している。独創的なプログラミングシステムによってライトアップされた多数のファセット・スピン・トップ・ビーズで暗闇を照らす希望の輝きを詩的に表現した。
アクセル・サン・シレル
フランス国歌「ラ マルセイエーズ」を斉唱したのは、オペラ歌手のアクセル・サン=シレル。
アクセルは マリア・グラツィアがデザインしたガウンに身を包み、フランスのオートクチュールの象徴である「ディオール」の卓越したドレープ技術を反映させた。8メートルを超える国旗を模したドレスは、白いシルクチュールのビスチェとシルククレープのアシンメトリーなペプラムドレス。
アレクサンドル3世広場では、約60人の女性合唱隊も、 マリア・グラツィアによって再考されたヘレニズムにインスパイアされたペプラムを纏った。青、白、赤のカラーパレットでフランス国旗の色を正確に再現した刺繍のブレードで飾っている。
女性合唱隊が手に持つ旗は、フェミニズムを表現していたアフリカ系アメリカ人アーティスト、フェイス・リンゴールドの作品「Freedom Woman Now」を彷彿とさせる「Femme」「Liberté」「2024」といった文字で彩っていた。
セリーヌ・ディオン
「パリ2024オリンピック」開会式のグランドフィナーレを締めくくったのは、歌手のセリーヌ・ディオン。 マリア・グラツィアが特別にデザインした「ディオール」のオートクチュールを身に纏い、エディット・ピアフの「愛の讃歌」を歌い上げた。
エッフェル塔の2階から、モニュメントであるオリンピック五輪がそびえ立つ中、セリーヌは白いシルクジョーゼットのガウンに身を包み、パンコールの刺繍や、何千ものシルバービーズをちりばめた500メートルを超えるフリンジのドレスを着用。圧巻のパフォーマンスを披露した。
ピアノ伴奏を担当した作曲家で指揮者のスコット・プライスが着用したブラックのオブリークタキシードは、キム・ジョーンズが「ディオール」のためにデザインした。
Courtesy of DIOR