三陽商会は、英国の老舗ブランド「マッキントッシュ」のセカンドライン「マッキントッシュ フィロソフィー」の新業態「MP STORE」を2月23日、ルミネ新宿店に期間限定でオープンした。20代から30代を中心とした都市型生活者に向け、“ブリティッシュライフスタイルストア”をコンセプトに、既存の「マッキントッシュ フィロソフィー」では取り扱っていないカテゴリーや、価値と価格のバランスをアレンジした商品を開発し、編集した新業態。2018年秋冬からの都市型商業施設への本格出店を控えたテストマーケティングとしての狙いもある。
　

　商品構成は、紳士服・婦人服のウエアが約6割、服飾雑貨と生活雑貨が約4割。メインとなる衣料品は、「MP STORE」専用商材を開発した。紳士服・婦人服で共通の素材やデザインを使用したユニセックスなデイリーカジュアルウエアに加え、ステーショナリーやテーブルウエア、トラベルグッズなどの生活雑貨、サブライセンシーアイテムである傘や腕時計、靴下などの服飾雑貨を揃える。

　出店する都市型商業施設の購買層を踏まえ、価格帯は、既存の「マッキントッシュ フィロソフィー」の約8割ほどのものから、高付加価値商材まで幅広い。顧客の間口を広げることで、新規客開拓を図る。おもなアイテムの価格帯（税別）は、コート・アウター1万8,000円～7万2,000円、シャツ・ワンピースで7,000円～1万8,000円、ニット・カットソーで4,000円～1万8,000円、ボトム9,000円～1万5,000円、バッグ8,000円～3万3,000円、シューズ6,500円～2万3,000円、ステーショナリー200円～3,000円、テーブルウエア1,500円～6,000円、トラベルグッズ2,000円～1万8,000円。

　「ライフスタイル消費財市場が、年率2％の伸び率で成長を続けるなか、成長性の高い生活雑貨および服飾雑貨への事業領域の拡大を図る」と同社。2017年2月に策定した新経営計画の直営出店強化に向けた施策として、主販路としていた百貨店●。都市型商業施設を中心に2019年までに15店の出店を目標に掲げる。その施策の一環として、「MP STORE」は、2020年度までに約10店舗を出店する計画。