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2019.07.25

若手クリエイターブランドを積極誘致 EPA効果にも期待――第46回モード・イン・フランス展

 仏の婦人ファッションブランドによる合同展示会「第46回モード・イン・フランス展」(仏プレタポルテ連盟主催)が東京・渋谷ベルサールファーストで24日に開幕した。44社・50ブランドが2019春夏コレクションを披露している。同連盟プロジェクト・ディレクターのエルヴェ・ユシェ氏が、今回展の特色と展望について語った。会期は26日まで。

 

 今回の特色は、初参加が13社・15ブランド(前年5社・5ブランド)と前年同月展から大幅に増えた点。このうち半数以上(8ブランド)を占めるメンズブランドについては、クリエイター系ブランドを集めたゾーン「エスパス・ラベル」で紹介した。「若手のブランドを日本のバイヤーに“発見”してもらう場」(ユシェ氏)といい、初日24日は、有力セレクト各社のメンズバイヤーによる商談やアドバイスの機会を得ることができた。ユシェ氏がフランス紳士服連盟のディレクターも兼務していることが、メンズ誘致で成果をあげている理由の1つで、「今後もメンズは積極的に増やしていきたい」(同)とした。

 

 フランスでは、2018年の衣料品対日輸出額が1%減少したが、2019年は18%増(1~5月)と2ケタ増を示している。「(今年2月に発効された)日本とEUの経済連携協定(EPA)が大きく影響していると思われる」とユシェ氏。同展初日の来場者は前年同月に比べて5.4%増えており、滑り出しは好調。「フランスのブランドにさらに注目してほしい」と強調した。

 

 次回2020/21秋冬展は、従来の1月から2月へと開催月を変更し、2020年2月5~7日に同会場で実施。「1月はセール時期やメンズ見本市のピッティ・イマージネ・ウォモと重なることなどから来場者の利便性を考慮した」(モード・イン・フランス)。伊ブランドを集めた「第56回モーダ・イタリア展2020/21秋冬」(2020年2月4~6日)と日程と会場が重なるため、相乗効果を見込んでいる。一方、2021春夏展は従来の9月から8月(26~28日)に前倒して開催。同年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の影響を避けたもので、2020年以降の開催日程については未定だという。

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