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2014.08.27

バイヤー気分でお買い物!ガントラガーのショールーミング型ショップが面白い

 ニューヨークで暮らしていると「ファッション」と「テクノロジー」が絡んだ様々なサービスに遭遇することが多い。

 

 このコラムで紹介してきた“ショールーミング”や“ストアピックアップ”もそうですが、私たちの生活を少しでも豊かに、また楽にしてくれるサービスが日々誕生しています。

 

 私がブランンド創設当初から大ファンの「GANT Rugger(ガントラガー)」も8月6日に、“ショールーミング型”のポップアップショップを東京の代官山にオープン。

  ニューヨークでは今回のガントラガーの様な、ショールーミング型のストアに似たサービスを行っている ブランドは幾つかあります。

 

 眼鏡屋さんの「Warby Parker(ワービーパーカー)」、手頃でカジュアルなジュエリーを展開する「Bauble Bar(バーブルバー)」、メンズカジュアルウェアの「Bonobos(ボノボス)」、そして最近ではボノボスが展開するウィメンズウェアの「AYR(オールイヤーアラウンド)」もオンラインビジネスを軸に、店舗では在庫を持たないショールーミング型のブリック&モルタルを出店しています 。(※現在ワービーパーカーは“ストア”としてマンハッタンに3店舗出店中)

 

 ところでいったいその“ショールーミング”ってなんなのよ?って話ですよね。ご存じない方も多いと思います。

 ショールーミングというのは、簡単に言ってしまえばショールームにお洋服を見に行く様な感覚。ストアでは購入出来る在庫はあえて持ち合わせず、試着してみて欲しいなと思えば、ストアで用意されているタブレット、もしくはスマートフォンで洋服等に付いたバーコードなどをスキャンしてEコマース経由でオーダー(購入)するいう、新感覚のサービスなのです。

 

 気分的にはバイヤーさんがブランドのショールームに新しいコレクションを見に行って発注かける感じと似ていて、なんだかカッコいいですよね。

 

 こういったショールーミング型のショップはまだまだ日本では新しい取り組みだと思うので、どうなのよ? 何がいいのよ?と遠目に見ている方も多いかと思います。しかし気づいた時にはアパレルだけでなく、雑貨屋さんやグローサリーストアなどあらゆる業種のショールーミング型ストアが増えて行くのではないでしょうか。

 

 このショールーミングも言わば、オンライン、そしてオフラインでのサービスの点と点を繋ぐオムニチャンネルのひとつ。

 

 外出時に手荷物を増やしたくない時、猛暑や雨など天候が悪い時など、こうしたショールーミング型のストアであれば“後からお届け”な訳ですから、荷物になるから買うのはまたにすればいいか!なんていうお買い物をして頂けるチャンスを逃さずに済みます。

 

 このショールーミングという形は、「ブランド側」にしてみればお客様を逃す事なく購入してもらえるチャンスを作り、また「お客様」にとっては、お買い物する方法が更に増える訳です。

 

 今年9月には東京・原宿にガント・ラガーの路面店がオープンしますが、ショールーミング型店舗は、この代官山店だけの期間限定となる予定。是非この機会にファッションとテクノロジーが融合したショールーミング型のショップでも、このユニークなお買い物体験を味わってみては!

 

▼ガントラガー(GANT RUGGER)公式オンラインストア
 http://www.gant.jp/

 

▼ガントラガー(GANT RUGGER)ポップアップストア
住所:東京都渋谷区猿楽町27-4 代官山ビル
営業時間:11:30 – 20:30
会期:2014年8月6日から3ヶ月間


 

RINA  

R I N A

90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。

 

以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。

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