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2023.12.16
エネルギーみなぎるノスタルジックワールドへようこそ 『ファッション力』的台北ガイド~2023~
日本から3時間ほどで行ける気軽な海外として人気の台湾。その中心都市、台北は、古い街並みと高層ビルが林立し、それらが共存するエキゾチックな佇まいを見せる。
特に10~20代の若者を中心に人気の赤嶺街には、レトロな街並みの中にリノベしたカフェや雑貨店、ヘアサロンが軒を連ね、連日、若者たちで賑わっている。
「東区」と言われるショッピングエリアには、20~30代向けのセレクトショップやブティックが立ち並び、14時頃のオープンから、22時頃の閉店時刻まで、お目当てのエッジの利いたアイテムを探すショッピングタウンとして活況を呈している。
東区と大通りを挟んで南西側には、大人向けセレクトショップやデザイナーのオンリーショップが居を構えている大安区のショップ集積がある。インターナショナルデザイナーブランドの品ぞろえなら、このエリアをチェックする必要がある。
富錦街には、ビームスの路面店が出店し、周りにはおしゃれなカフェなども散見されるが、まだ集積途上といったところだ。
松山文創園区は、市政府駅の北東エリアに広がる再開発区。「誠品生活」なども入居する大型商業施設の近くには、元たばこ工場をリノベした雰囲気のある平屋建築があり、その中は、クリエイターやアーティストなどの小さなショップやブースがたくさん並ぶマルシェのような趣の商業施設に生まれ変わっている。隣接する広場では、週末、マーケットイベントなども開催される。
手始めに、こんなところから回ってみては、どうだろうか。
Text & photo : Masahiro KUBO
Photo : Taipei Fashion Week
Illustration : Hiroko Fukuchi
A 富錦街
ビームスの路面店があり、落ち着いた佇まいに惹かれて店ができ始めているエリア
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富錦街ビームス
★1NOKE
比較的新しい商業施設で、「ワイヤードカフェ」や「ツタヤ」など日本のショップを数多く誘致している
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NOKE
B 松山文創園区
台北ファッションウィークの会場にもなる松山文創園区は、たばこ工場跡をそのまま使った雰囲気のある建物があり、小さなクラフトショップなどがたくさん入っている。
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松山文創園区マーケット
★5 BaganHood
編集長のおススメは、松山エリアのビーガンレストラン「バガンフッド」のハンバーガー。もちろんお肉ではないのに、お肉以上の美味しさ!
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ビーガンバーガー
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松山BaganHood
C 東区
通称「東区」は、20~30代向けのセレクトショップがたくさん集まったエリアで東区という名の行政区は存在せず、一般的におしゃれエリアの名称として使われている模様
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韓国のヤングトレンドブランドを集めた「NIHOW」
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日本のストリートブランド「9090」のポップアップストアを開催していた
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言わずと知れた日本が誇るデニムブランド「EVISU」
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日本のデザイナーブランドを集めた「EVEN」
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欧米デザイナーも多く入ったセレクトショップ「ARTIFACTS」
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台湾のストリートカジュアルブランド「WEAVISM」
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日本のストリートブランド「9090」のポップアップストアを開催していた
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台湾のストリートカジュアルブランド「WEAVISM」
★2 TRENDS Concept57
日本を含むインターナショナルデザイナーの大型セレクトショップ
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TRENDS Concept57
D 信義エリア
再開発されたエリアで、巨大モールがいくつもひしめく
E 大安区
30代以上の大人向けブランドショップや高感度セレクトなどが集まる
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大人向けのセレクトショップ「ARKiVE STUDIO」
★3 Come True COFFEE
日台マーケティング会社、寧浄国際を経営する荘寧(ニン・チュアン)さんがおススメする台北スイーツは、アフリカの水資源確保の活動に寄付をしている「カムトゥルーコーヒー」のふっくらパンケーキ
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キャラメルパンケーキ
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ニン・チュアンさん
★4 One fifteen
コンデ・ナスト台湾のオードリー・チャンさんがおススメするセレクトショップは、エッジの利いたインターナショナルデザイナーや日本ブランドも数多く扱う大安区の路面店「ワン・フィフティーン」
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ワン・フィフティーン
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オードリー・チャンさん
F 赤嶺街
ノスタルジックな街並みに若者向けのおしゃれな雑貨店やカフェ、ヘアサロンが集積している
■「ファッション力 (Fashion Ryoku)」
杉野学園出版部が発行しているフリーマガジン。2008 年 6 月より、毎回パリ プレタポルテ、オートクチュール終了時を目安に年 4 回発行。
デザイナーインタビュー、コレクション報告、スナップ、座談会などを掲載している。