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2020.06.30

5月の既存店売上高も19.4%増加 ワークマンはアンバサダーマーケティングを強化!

アパレルウェブ「AIR VOL.36」(2020年6月発刊)より

 アパレルウェブが運営するアパレルウェブイノベーションラボの会員誌AIR(アパレルウェブイノベーションレポート)では「アフターコロナ 次の一手は?」という特集のもと、ファッション企業各社が次の一手をどう考えているのか?ということをデジタルを中心としたマーケティング施策、お客様とのコミュニケーションに定評がある7社に取材しました。今回はAIRから転載する形でワークマンの記事を本サイトでも公開します。

株式会社ワークマン
専務取締役
土屋 哲雄氏

新型コロナウイルスがきっかけに変わった意識や変化を教えてください。

 業務の多くが不要・不急であったことが分かり、社内の省力化が進みそうです。例えば、稟議の簡略化といった社内の業務フローです。また、今回の出来事がきっかけで発見できた事実もありました。それはチラシのアリ、ナシで売上にそれほど変化が表れなかったことです。いつも開店チラシを撒いている新店4店舗で、今回チラシを撒かなかったのですが、売上にはあまり影響がありませんでした。これは少し意外でした。

何が効率的で何が効率的でないかが御社の中でも、改めて浮き彫りになったということですね。御社のEC売上はいかがでしょうか?

 EC売上は昨年比約200%で伸びています。ただ、どちらかと言うと弊社の場合、ECはクリック&コレクトとしての役割の方が強いですね。ちなみに今はクリック&コレクト、店舗受け取りの割合はEC注文の約66%となっています。

先ほどチラシの有無で売上に影響があまりでなかったと話していましたが、それに代わりこれからより注力していく集客施策や取り組みがあれば教えてください。

 アンバサダーさんは今、全員で約30人いるのですが、商品のPRだけでなく、デザインや機能など製品開発にもかなり深いところまで入ってもらっています。このアンバサダーとの取り組みは、もっと強化していきたいです。ユニークな点は、金銭のやりとりが発生しない点です。元々ワークマンの熱心なファンの方で、ブログや動画、無償で紹介してもらっています。ここだけ切り取ると、アンバサダー側のメリットが無いように聞こえますが、当社商品を紹介しているブログや動画はアクセス数やフォロー数、再生回数が2倍から10倍に伸びます。直接的な金銭のやりとりは無くても、お互いにとってWin-Winの関係となっています。

最後に一言!

 これからの時代、お客様やファンの目はよりシビアになっていくと考えています。そんな中、インフルエンサーに告知してもらうという行為はどうしても、宣伝色が強くなり、結果、お客様にもブランドの魅力は中々届かないのでは?と思います。弊社のアンバサダーの様な熱心なファンを巻き込んで成長していくという意識がより重要になってくるのではないでしょうか。

このコンテンツは弊社の会員誌「アパレルウェブイノベーションレポート」の36号から転載しております。

 

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