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2012.02.24
東コレにも導入して欲しい!Fashion GPS Radar
かれこれ数年に渡りニューヨークコレクションを取材させて頂いておりますが、8日間程のコレクション期間中、ショーやイベントなど200位が行われていると言われています。
そしてそれらの招待状は郵送よりも、最近ではメールが主流になっています。
そんな時代が変化する中、2011年8月、大量にメールで送られて来る招待状の管理を楽にしてくれる画期的なサービス、「Radar by Fashion GPS(以下:ファッションGPS)」が米国で立ち上がりました。
ファッションGPSでは、ショーやファッション関連のイベントなどのスケジュール、RSVPを一括に管理し、開催の場所までナビゲート。
モバイルアプリが普及したからこそ生まれたこのサービス。
ニューヨークコレクションが近づいてくるにつれ、プレスよりコレクションやイベントの招待メールが届き始めます。そのメールの内容には、出席のYES/NOは下記のリンクより返答下さいとの指示が記されています。
メール内のそのリンクをクリックすると、メンバー登録しておいたファッションGPSのサイトへと誘導されます。
そのまま自分のアカウントへログインをすると、いまメールで招待されたイベントがリストされているのが分かり、 YES / NOのどちらかを選択することで出席の返答が出来るようになっています。
ファッションGPSではメンバーズサイトの開設後まもなく、iPhoneアプリもリリースされました。 iPhoneでも同じ様に管理出来る事で益々便利に。
基本的にエディター、バイヤー、デザイナー、そしてプレス関係者を対象としているこのサービス。
一旦サービスに慣れてしまうとパソコンと同じで、これがないと困る!
ショーへの出席を”Yes”に設定した後、開催日が近づいて来るにつれ、ファッションGPSのサイトやアプリ上のショー詳細画面にバーコードが表示されるようになります。また同時にそれらのコレクション情報はメールでも届きます。
ニューヨークコレクションのメイン会場であるリンカーンセンター内には、“セルフサービス・チェックイン”とフラグが立てられたファッションGPSと連動されたバーコードリーダーが昨シーズンより設置されています。
このスキャナーに先ほど説明したバーコードをリーダーにかざすと、
コレクション名、会場名、指定座席情報(座席がない場合はスタンディングと表示されます) 、招待客名などが表示されたレシートの様な紙がプリントアウトされます。
万が一iPhoneユーザーでなかったとしても、プレス登録している人であれば、持っているプレスパスにも自分だけのバーコードが付いており、そのプレスパスのバーコードをリーダーにかざすだけで、その日自分が行く予定のショーの情報全てをプリントアウトすることも出来るのです。
見て頂くと分かる様に、リーダーでプリントアウトしたこの紙にもバーコードが付いています。
ショー会場へ入る際に会場係員がそのバーコードをスキャンするのですが、どうやらそうすることで出席人数や来場者情報を管理しているようです。
現時点では radar.fashiongps.comのみですが、ニューヨークコレクション終了後、各デザイナーのコレクションのルックブックがサイトで確認することが出来る様になりました。これも便利です。
きっと将来的にアプリがアップデートされる際に、iPhoneでも見れるようになるでしょう。
現在このファッションGPSは、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、そしてパリでのコレクションの招待状を管理することが出来るようになっています。 この便利なサービスを是非、東京コレクションでも導入してもらい世界中のエディターたちがより日本のファッションシーンにも足を運んでくれやすくなるように役だって欲しいものです。
Fashion GPS
http://fashiongps.com/
Fashion GPS Radar
http://radar.fashiongps.com/
Fashion GPS for iPhone
http://itunes.apple.com/us/app/fashion-gps-radar/id461086926?mt=8
R I N A 90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。
以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。
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