PICK UP
2012.08.28
ZARA.com でO2Oを体験
アメリカで暮らしていて困る事と言ったら体系が小柄なのでストアに買い物に行っても欲しいサイズが在庫切れしていることがよくあります。おまけに足のサイズも小さいのでせっかく気に入ったスタイルの靴を見つけてもそのサイズはオンラインでオーダーして下さいと言われてしまうこともあるんです。
今回のケースはストアに行ってみてサイズ切れのショックを事前に防ぐ為にオンラインショッピングを利用する事にしました。
気になっていた ZARA (ザラ)のTRFラインよりオリエンタルプリントのトラウザーをZARA.com で購入。
私の住まいは日本のように宅配ボックスなど便利な物はないですし、配達の際に受け取れないとビル内に置いていってもらうということも出来ません。ですので、今回のオンラインで購入した商品の配達先はマンハッタンのソーホーにある“ZARA のストアでの受け取り”(Store Pick-up)を指定しました。
オンラインで注文をして、ストアで受け取る。
今回注文の受け取りをスムーズにする為もありましたが、ストアで受け取ればその場で試着が出来、万が一サイズが合わなかったり、思っていた感じと違ったりすれば返品もしくは交換が出来るという便利さもあって今回ストアでの受け取りを指定したのもあります。
ZARA.com でトラウザーを注文してからヤキモキ待つ事1週間。
まずは携帯へテキストメッセージが届き、指定したソーホーのストアで商品のピックアップが可能になったことを知らせてくれました。それを追うようにして登録してあるメールアドレスのアカウントにも同じ通知が届きました。
通知があった翌日さっそくソーホーのZARAストアへ。
ついでに店内で見た秋物の商品などと、ストアに届いたトラウザーを持っていざフィッティングルームへ。
案の定いつもならば一番小さなサイズでちょうど良いフィット感のボトムスが、極端にピッタリ。
店内で見つけて試着しようと持ち込んだ別のスタイルのトラウザーは一番小さいサイズでちょうど良かったのですが、待ち望んでいたオリエンタルプリントのトラウザーは、店員さんに店頭から持って来てもらったひとつサイズが上の物の方が私の体系には合いました。
という訳で“ストアでの受け取り”をまさに活かし、その場でオンラインでオーダーした物は返品。店内にあったサイズ違いの物とを交換をしてもらいました。
ここでは「オンラインでの注文」がストアという「オフラインの場」で受け取ることが出来るという“買う側”にとっての利点をご紹介しましたが、私の様にストアで購入商品を受け取ったついでにオンラインで気になって見ていた商品をせっかくだからと試着。結果、買ってしまったといったような買う側、売る側どちらにも一石二鳥なO2Oのサービスの理想的な結果のケースが生じました。
確かに店舗だけで充分に売上げが取れていれば、Eコマースの必要性を感じられないというリテールさんもまだまだ多いかと思います。ただ買う側にたった場合、やはりサービスの充実という部分は購入時の大きなポイントになり、ZARAのような「オンライン」そして「オフライン」でのサービスがどちらを取っても充実していると、ONでもOFFでも買い物したくなりますよね。
ZARA http://www.zara.com/
R I N A 90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。
以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。
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