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2014.12.03

#ハッシュタグを活かしたinstagramでのソーシャルショッピング

 

Jet, Set, Shop: Fabulously festive fringe. #InstaKors

A photo posted by Michael Kors (@michaelkors) on

【#instakors】

 インスタグラムで300万人以上フォロワーと持っているブランドと言えば、ルイヴィトンやクリスチャンブルタンなどがありますが、今回注目をしたいのは、グローバルブランドとして勢いが止まらない「マイケルコース」。

 

 まずはマイケルコースのソーシャルネットワークぶりを見てみよう。

 Facebook : 16,103,853 Likes
 Twitter : 2,380,000 followers
 Instagram : 3,130,000 followers

 

 ファッションブランドにとって強いと言われるフェイスブックでは当然のごとく1000万以上のライクをマーク。その次にツイッターが多いのかなと思いがちですが、マイケルコースではインスタグラムのフォロワー数が高いのです。

 

 SNSの中でもリアルタイムの情報を伝えるのに便利な「ツイッター」。そして写真や映像を通じてブランドの顧客やファンをインスパイアし、物欲さえもくすぐるのが多くのブランドが今、力を入れている「インスタグラム」。

 

 先月のFASHION x IT のコラムではインスタグラムで行われているソーシャルショッピング「Like2Buy」を紹介しました。

 

Vol.47 マストとなるか!?インスタグラムを活用したソーシャルショッピングサービス「Like2Buy」

 

 多くのリテールやブランドが活用している「Like2Buy」なのですが、マイケルコースが取り入れたソーシャルショッピングは、インスタグラムとEメールを繋げた新たなお客様へのリーチ方法。

 

 仕組みは簡単。

 

 michaelkors.comで自分の「Eメール」と「インスタグラムのアカウントネーム」を事前に登録。

 

 インスタグラムにマイケルコースがアップしたこのバッグには、ハッシュタグ「#InstaKors」がコメント欄に付いているのが確認できます。 そこでこの写真をライクします。

 

 すると驚くほどの速さで事前に登録したメールアドレスにその商品を紹介するメールがマイケルコースから届くのです。

マイケルコースから届いたメール

 何度かライクをしてサービスを試してみたのですが、どの時もインスタグラムでライクした直後にメールが届くほどのスピード。

 

 先月紹介した「Like2Buy」のサービスは、
1)(インスタグラムで)ライクする
2)プロフィールページに明記されているURLをクリックする
3)「 Like2Buy 」のページが開く
4)そこから購入を検討している商品をクリックする
5)ブランドのEコマースサイトが開く。
そしてようやく商品を購入するか、というステップになるわけです。

 

 インスタグラムからのソーシャルショッピングが可能になったということは素晴らしいのですが、この半分のステップだと良いなと感じずにはいられませんでした。

 

 そう感じていたところにマイケルコースが開始したソーシャルショッピングは事前登録が必要なものの、
1)ライクする
2)メールが届く
3)メール内の情報をクリックすればEコマースへ。
そしてショッピング。

 

 メールで届いていることで後からでも情報にアクセスしやすく、ふたつのサービスを比べてみると今回マイケルコースが開始した3ステップでEコマースにナビゲートする形の方が簡単に思わずにいられません。

 

 このマイケルコースと同じ、ソーシャルショッピングのスタイルをブラックフライデー(米国の祝日である感謝祭の翌日金曜日に行われる大セールの日)に合わせ、「Birchbox(バーチボックス)」も取り入れた。

 バーチボックスではブラックフライデーの日から加速するホリデーショッピングに向けて、限定商品の紹介や割引のプロモーションなどをハッシュタグ「#birchboxcart」を活用しホリデー商戦に取り組んでいます。

 

 「Like2Buy」にせよ、この 「instagram + Eメール」の手法にせよ、まだどのブランドも新たなショッピング方法として取り入れたばかりのサービスですからどのくらい効果が出ているのか未知ですが、お客様やファンとの新たなコミュニケーション方法としてもこの様なショッピングサービスは大いに有りですよね!

 

Michael Kors
http://www.michaelkors.com


 

RINA  

R I N A

90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。

 

以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。

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