RINAのFASHION x IT レポート from NYC Vol.88

RINA

　NYファッションウィーク開幕直前の9月1日、ノマド地区（NoMad）に「メイド ホテル（MADE HOTEL）」というホテルがオープンしました。ノマド地区は、2009年にオープンして以来人気の「エース ホテル（ACE HOTEL）」や「ザ・ノマド・ホテル（THE NOMAD HOTEL）」など、スタイリッシュなホテルがひしめくエリア。メイドホテルは、サム・ゲリンCEOによるコンサルタント会社クラフト・ホスピタリティーが手がけた初のホテルプロジェクトとしても話題になりました。18階建てで客室は108室。温もりを感じるウッド調を基調とした内装は、ゲストルームやラウンジでくつろぐときも癒しを与えてくれ、ラグジュアリーな時間を過ごすことができました。

　ホテル正面1階にあるのはカフェ「ペーパー（PAPER）」。通りを歩いていても目に止まる素敵な雰囲気。ホテルに到着し、レセプションでチェックインを行っている際も、コーヒーと焼きたてクロワッサンのいい香りが漂い、長旅で疲れた体を一瞬でほっとさせてくれます。

　デザインスタジオ「スタジオ マイ（Studio MAI）」が手がけたゲストルームは、むき出しになったブロンズのシェルフや、プラットフォームベッドのヘッドボードにかけられた手織りのカバーがポイント。シンプルな中にも1つひとつのこだわりを感じさせ、エレガントに仕上がっています。

人気ホテルに必ずあるものは？

　ノマド地区は、展示会やリサーチなどのビジネス出張、そして観光でニューヨークへ訪れた際も便利。地下鉄の黄色い路線に乗り、28丁目で下車すると、ヒップなホテルに混じり、若者たちに人気のコーヒーショップや、ヘルシーなメニューが人気の「スウィートグリーン（sweetgreen）」「ディグイン（Dig Inn）」などのファーストフードがいくつもあります。最近では抹茶カフェで人気の「チャチャマッチャ（Cha Cha Matcha）」がノリータ店に続き、2号店をオープンするなどローカルな雰囲気が楽しめます。

　最近ニューヨークにオープンしているホテルの中でも、特に素敵だなと印象に残るのは、部屋だけでなく、ラウンジエリアがとても快適な空間となっている施設です。

　メイド ホテルも、入り口にあるカフェから奥にあるバーまでが仕切りなく作られ、とても開放的。ウッドのテーブルやチェアは温もりを感じます。ホテルのスタッフや、カフェで働く方々もフレンドリーで、お洒落なホテルなのに気取りがないところも好感度大なのです。

NYムードを一気に盛り上げる絶景も！

　私が滞在したのは15階に位置したキングサイズのベッドのお部屋。窓から外を見るとニューヨークらしいビルが並び、その奥にはなんとエンパイアステートビルディングも見えます。夕刻の時間ともなればビルがオレンジ色に染まり、夜になれば、明かりが灯り、ニューヨークムードを一気に盛り上げてくれます。

　メイド ホテルには、素敵なラウンジスペースだけでなく、ニューヨークのアパートの裏庭を思わせるパティオスペースや、屋上ルーフトップバー「GOOD BEHAVIOR」、そしてニューアメリカンレストランの「フェリス（FERRIS）」があります。

　日本の方も好んで滞在するエースホテルに比べ、今年ニューヨークにオープンしたいくつかのホテルはどこも、どこか自宅でリラックスしているかのような安心感を与えてくれる雰囲気があるように感じます。そして決め手はラウンジ。明るく開放的なのが特長で、どことなくホテルデザインの新時代を感じさせます。

MADE Hotel
44 W 29th St.
New York, NY 10001
http://www.madehotels.com/

■ MADE HOTEL
■ ACE HOTEL
■ THE NOMAD HOTEL
■ Studio MAI