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2020.08.23

タクシーが買い物代行、茨城県つくば市で試行運用がスタート

 

タクシーによる買い物代行の仕組み(つくば市発表資料より)

 茨城県つくば市は、関東地方でスーパーを経営するカスミおよび市内のタクシー事業者と連携し、タクシーによる買い物代行の試行運用を始めた。市民の外出自粛、店舗での3密回避による新型コロナウイルス感染防止、タクシー会社の支援が狙いで、試行運用が終了したあとの9月下旬から2021年3月末まで本格運用する。

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 タクシーが買い物代行を行うのは、つくば市研究学園のカスミつくばスタイル店と、つくば市みどりの中央のカスミライフガーデンみどりの店。カスミつくばスタイル店は上郷タクシー、関鉄土浦タクシー、新栄タクシーの3社、カスミライフガーデンみどりの店は佐藤タクシーが代行する。

 試行運用の期間は8月21日から9月22日まで。配送エリアはカスミつくばスタイル店が車でおおむね15分以内、カスミライフガーデンみどりの店がおおむね30分以内の地域。利用希望者はつくば市のホームページから商品カタログをダウンロードし、希望する商品を電話でタクシー会社へ連絡することで買い物を代行してもらえる。料金は商品代金と利用料1回につき330円で、配達時に支払う。

 つくば市の事業予算は1,000万円。つくば市は買い物代行1回につき、1,000円をタクシー事業者に補助することで、利用者の負担を最低限に抑えた。試行運用期間が終了後、その結果を踏まえて利用料金や配送エリア、対象店舗などを見直し、本格運用に入る。

 茨城県によると、県内では22日現在で498人の新型コロナ感染者が確認されている。首都圏に隣接し、東京都へ通勤、通学する人が多いことから、感染拡大が続いているためで、県民の外出自粛や観光客の減少でタクシー事業者は深刻な売り上げ減少に直面している。

 つくば市は不要不急の外出自粛や食料品、日用用品購入店舗での3密解消が新型コロナ感染拡大防止のために引き続き必要と判断するとともに、営業に深刻な打撃を受けているタクシー事業者の救済を兼ねて買い物代行を企画した。(記事:高田泰・記事一覧を見る

 

 

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