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2019.07.14

BJIT、バングラディシュでAI人材を年間100人育成へ 日本国内企業のニーズに対応


Bjitのロゴ。(画像:BJIT発表資料より)

 

 BJITは、バングラディシュの首都ダッカ内にあるBJITアカデミーで、AIに特化したIT人材育成事業を開始する。日本で就労することを前提に、日本語検定試験N5~N4レベルの語学学習や、日本のビジネス文化やマナー講義なども行う。BJITはバングラディシュでこうした教育を実施しながら、日本企業のAI人材のニーズに対応する。

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 近年、日本国内でのAIの活用は拡大の一途をたどり、特にソフトウェア開発においては幅広い範囲でAI技術を用いた様々なソフトウェア開発が企画されている。その一方で、AIを活用するためには数理的知見や機械学習などの専門知識を持ったAI人材が必要不可欠だ。

 だが経済産業省の試算によると、2018年時点で国内では3.4万人のAI人材が不足。また今後、大学や大学院にてAIに関する教育を受けた卒業生や、企業内で教育を受けた人材が増加しても、2030年には12.4万人のAI人材が不足すると言われている。

 こうした状況の中、バングラディシュのIT人材を活用し、日本企業向けにアプリケーション開発などを行うBJITは、バングラディシュにある同社のBJITアカデミーにてAI人材の育成事業を開始。AIトレーニングは、基礎数学、統計解析、機械学習、ディープラーニングなどAI技術に必要な理論の学習と、Python言語をベースにした演習の2つで構成する。

 バングラディシュは近年、「デジタル・バングラディシュ」の推進を掲げ、政府主導でIT人材の育成に取り組み、高いIT技術を持った人材を輩出している。今回、BJITアカデミーでは、バングラディシュ国内のIT人材を集めてAIに特化したトレーニングと日本語教育を行い、AI人材を必要とする日本企業のニーズに対応するために年間100人のAI人材の育成を行う。

 BJITは、今後はAI技術のトレーニングにおいても大学や研究機関と連携をしながら、産学一体のAI人材の育成体制を構築する予定だ。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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