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2019.07.12
グーグル、「Google AI for Japan」発表 AI人材の育成支援 研究者に助成金へ
Googleは10日、AI(人工知能)技術による社会貢献のためのプログラム「Google AI for Japan」を発表。プログラムの一環として、次世代のAI人材の育成支援を目的に、6名の研究者に助成金を提供する。
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支援を行うのは、国立情報学研究所の山岸順一教授、京都大学の河原達也教授、東京工業大学奥村学教授、東京大学大学院の杉山将教授、東北大学の乾健太郎教授、奈良先端科学技術大学院大学の中村哲教授の6名で、それぞれ5万米ドルが支給される。
「Google AI for Japan」は、人材育成支援のほか、AI研究への貢献、AI活用によるビジネスや社会課題解決の推進という三つの柱からなる。日本が社会的に困難な課題に対処し解決していく上でAIが貢献できることは無限にあるという考えから、プロジェクトを立ち上げたという。
具体的な施策として「人材育成支援」では、研究助成金の支給のほか、東京大学におけるAIに関する授業の支援や、GoogleのAI研究者やエンジニアと共同で研究するフェローシップやインターンシッププログラムを展開。また教員が、AIの仕組みや開発を授業に取り入れやすいように小学低学年生から中学生向けの教材を公開するなど、未来のAI人材育成にも力を入れる。
二つ目の「AI研究への貢献」に関する取り組みとしては、昨年、Google東京オフィスに発足したAI研究者のチームによる研究成果が挙げられる。強化学習の基礎研究や日本語アクセントのためのニューラルネットワークを用いた音声モデリング、ニューラル機械翻訳などの研究成果として10 本以上の論文を公開している。また、国立情報学研究所などの学術機関とも共同で研究を行っている。
三つ目の柱である「ビジネスや社会課題解決へのAI活用」では、機械学習プラットフォーム「TensorFlow」のオープンソース化や、Google Cloud AutoMLやCloud TPUなどの各種 AIツール、トレーニング、サポートの提供など、AIによる様々な課題解決を後押しする活動を行っている。
Googleでは今後も、AIの開発・使用環境の整備や、医療から農業、製造まで幅広い分野での研究支援などとともに、様々な開発者や企業、学術機関と協力し、AI技術による貢献を目指すとしている。(記事:Kei_T・記事一覧を見る)