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2019.04.05
セブン&アイが独自のバーコード決済サービス「7pay」を開始 7月から
7payの画面のイメージ(画像:セブン&アイの発表資料より)
ポイントプログラムの変更点。
セブン&アイホールディングス(東京都千代田区)は4日、傘下のセブン・ペイ(東京都千代田区)が、7月よりスマートフォンアプリを使った独自のバーコード決済サービス「7pay(セブンペイ)」を開始すると発表した。当初使えるのはセブン・イレブンやイトーヨーカドーなどグループ企業に限られるが、10月以降からはグループ以外の加盟店でも使えるようにする予定だという。
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バーコード決済は、レジでの支払いの際、スマートフォンの専用アプリでバーコードを読み取るか、バーコードを提示するだけで支払いが終了するサービス。海外では中国を中心に普及し、日本でも数年前から一部でサービスが始まった。現在日本では、Origami PayやLINE Pay、楽天ペイ、d払い、PayPayなど、各社の参入が続いている。
セブン・ペイが、専用アプリを配信するのは19年10月の予定で、それまでは、現在配信している「セブン-アイアプリ」を使って決済する。決済時には、同社が展開するnanaco(ナナコ)ポイントやセブンマイルが付与される。
ただし現在100円(税抜、以下同)に1ポイント付与されるnanacoポイントは、7月から200円で1ポイントに変更となる。一方で7月から開始されるセブン・ペイの支払いでは、nanacoポイントが200円で1ポイント付与される。また9月からは、セブン&アイグループの共通マイルである「セブンマイル」も刷新し、200円で1ポイント付与にするとともに、nanacoポイントへの交換を可能とする。
セブン&アイでは、2007年に独自の電子マネー「nanaco」を導入し、利用の拡大を図ってきたが、バーコード決済の普及を受け、2018年6月にセブン・ペイを設立。スマートフォン決済の導入を進めてきた。
コンビニ業界では、ローソンがいち早くバーコード決済に対応し、4月からは中国系のアリペイやウィーチャットペイを含め、10社のバーコード決済に対応。今年7月からは、専用のスマホアプリを使った深夜帯の無人営業の実験を行うと発表した。
ファミリーマートも独自のバーコード決済の導入を進めており、7月に「FamiPay(ファミペイ)」のサービスを開始する予定。
これまで日本でのバーコード決済は、LINEやNTTドコモ、楽天、ソフトバンクなど主にネット・通信会社が展開してきたが、コンビニ大手の本格的な参入でさらに競争が激しくなりそうだ。