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2018.12.05
ハロウィンの参加者は年々減少傾向に LINEが調査
ハロウィンの参加率は低下を続けている(図:LINEの発表資料より)
ハロウィンはイベントに参加せず、家族で過ごす若者が増加―。無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使った調査で、2016年以降、ハロウィンのイベントなどへの参加者は年々減少し、市場も縮小傾向にあるとの調査結果を4日、LINE(東京都新宿区)が発表した。参加しなかった10、20代の若者では、「渋谷などでの騒ぎなどイメージが悪い」という理由を上げる割合が高く、過熱した一部の参加者によるトラブルがハロウィンイベントなどへの参加を敬遠させる要因となっていることがわかった。
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調査は11月1日と2日、15歳から49歳までのLINEユーザーを対象に行われ、5250件の回答が得られた。
それによると、今年、何らかの形でハロウィンに参加した人は全体の46%で、2年前の56%に比べると、10ポイントダウン。昨年と比べても3ポイントダウンし、年々、参加率が落ちている。参加率が最も高いのは10代女性で64%、ついで30代女性の61%で、女性は10代から40代まで50%を超えていた。一方、最も低いのは40代男性の29%で、男性はいずれの年代でも40%を下回った。
参加者が使った金額は、平均で4674円と昨年より12円アップしたが、2年前と比べると、599円の減少だった。また、過ごした相手を尋ねたところ、10代、20代では友達・知人が最も割合が高く、30代、40代は同居している子供や配偶者・パートナーとの答えが高かった。昨年と比較すると、男性10代、男性40代で同居する親や兄弟・姉妹と答える割合が高くなるなど、全体的に家族で過ごす傾向が強まっている。
一方、参加しなかった人に理由を尋ねたところ、「興味がない」が最も高く、全体で43%、ついで「特に何かをするイベントではないと思うから」が24%。新聞やニュースでも取り上げられた渋谷などでの騒動で「イメージが悪い」という答えも21%あった。特に10代男性の26%、30代男性の30%がイメージを挙げていた。
「来年以降も参加するか」との問いに対しては、「とてもしたいと思う」「まあしたいと思う」を合わせると28%で、2年前の39%に比べて大きく減少。これに対し「あまりしたいと思わない」「全くしたいと思わない」は51%で2年前の39%から大幅に増加した。
調査の結果を受け、同社は「来年以降は家庭の行事として落ち着きをみせる方向になるかもしれない」と予想している。
ハロウィンの参加意向も低下(図:LINEの発表資料より)