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2017.12.14

アマゾンジャパン 大型セールで初のリアル展開、セール期間中に丸井店舗で

 

 アマゾンジャパンは12月8日~11日、同社の大型セール「サイバーマンデーセール」に合わせたポップアップストアを都内の商業施設「渋谷モディ」と「渋谷マルイ」の両館で展開した。
 
 同社は今年で6回目の開催となる当該セールについて、リアルタイムで体験できる場を初めて設けることで、アマゾンの品ぞろえや各種サービスの認知拡大を図り、新規ユーザーの獲得につなげる狙い。一方、アマゾンに売り場を提供した丸井にとっては、ECが急速に拡大する中でモノを販売するだけでは大きな成長が見込めないとの危機感から、体験型店舗やオムニチャネル店舗への転換を目指す取り組みの一環としてアマゾンとタッグを組んだ。
 
 同セールを直前に控えた記者会見では、アマゾンジャパンでホリデーシーズンの責任者を務める渡辺朱美バイスプレジデントライフ&レジャー事業本部統括事業本部長が「1年でももっとも来訪者が多いこの時期に丸井さんの協力を得てポップアップストアを展開でき、ワクワクしている。ヘビーユーザーだけでなく、初めての利用者にも楽しんでもらいたい」とあいさつした。
 
 丸井の青野真博常務は「商品を試したり、体験できるような"ECと共存共栄する店舗"を目指しており、アマゾンさんは重要なパートナーのひとつ」と強調した上で、「グループでもエポスカードの年間利用金額がもっとも多いのが『アマゾン』での買い物」と明かし、アマゾンの成長は丸井カードの利用促進にもつながっているようだ。
 

 アマゾンジャパンは、2000万種類以上の品ぞろえで78時間開催した今回のサイバーマンデーセールに合わせたポップアップを、渋谷モディを中心に展開。1階エントランスには同イベントの総合受付カウンターとステージ、アマゾンホリデーをイメージしたクリスマスツリーを設置。総合受付ではイベントの参加登録や整理券を配布し、毎日2500人限定で景品をプレゼントするスタンプラリーの受付も行ったほか、ステージではタイムセール商品の紹介やゲーム機器「プレイステーションVR」のイベントを開催した。また、即時配送サービス「プライムナウ」でもサイバーマンデーセールを実施し、イベント期間中はエントランスに設けた専用カウンターで注文した商品を受け取れるようにした。
 
 同3階には、アマゾンファッションが薦めるホリデーシーズンに合ったコーディネートをサイバーマンデーセールの対象商品を中心に紹介し、展示アイテムはQRコードを読み込むことで商品ページにアクセスできるようにした。
 
 同5階ではタイムセール商品の一部をQRコード付きで展示し、7階ではアマゾンジャパンのカスタマーサービススタッフが初めて対面で有料会員サービス「アマゾンプライム」の特典紹介と会員登録の説明を行った。
 
 同8階では「アマゾンアプリストア」の5周年を記念してインフルエンサーと一緒に人気ゲームが楽しめるイベントなどを実施した。
 
 同9階のハワイアンカフェでは生鮮品販売サービス「アマゾンフレッシュ」の食材を使ったメニューを提供する初のコラボカフェを展開した。
 
 また、渋谷マルイの8階では、日本国内での販売を開始したばかりのAIスピーカー「アマゾンエコー」シリーズを体験できるコーナーなどを設けた。
 
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