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2018.07.12
ニッセン 後払い決済で障害発生、与信でエラー、通信速度低下が原因
ニッセンが提供する後払い決済サービス「@(あと)払い―ニッセンコレクト」で障害が発生していることが分かった。6月22日~25日にかけてシステムの全面刷新を実施したものの、通信速度が低下し、与信審査の際にエラーになるなど、障害が起きた。その後も障害が続いている状況で、利用企業においては販売機会の損失が懸念される。
ニッセンの親会社、ニッセンホールディングス(HD)の広報企画室では「一部で通信速度が遅い状態になっているが、現在改修を進めており、回復に向かっているが、100%回復する時期は未定」としている。また、同社通販サイトにおいても、7月4日~17日まで、午前1時~2時の15分程度、後払い決済で注文できない状態となっており、サイトで告知している。
ニッセンの後払いサービスを導入するカート事業者も対応に追われている。「たまごリピート」のテモナでは、7月3日に同社ウェブサイトで公開した「たまごリピートニュース」において、「自動与信機能が正常に利用できないため、CSVファイルをニッセンに送り、与信登録を行ってもらう必要がある」と説明した。
あるカート事業者では「後払い決済サービスそのものは使える状態だが、顧客が購入する際に実施する与信審査でエラーが発生してしまうようで、利用企業からは数多くの問い合わせが来ている」と明かす。
ニッセンHDでは「すべての加盟店で通信速度が低下しているわけではない」(広報企画室)と障害が軽微である点を強調するが、障害の期間が長引いているのは事実で、与信でエラーが発生している加盟店においては、コンバージョン率の低下が心配される。